エン・ジャパン株式会社は、2024年10月10日に「2026年卒業予定の大学生・大学院生を対象とした就職活動の状況」に関する調査結果を発表した。本調査は、2024年9月10日~15日に同社が運営する新卒学生向けサイトのユーザーを対象にアンケート行ったもので、計181名から回答を得ている。これにより、サマーインターンシップの振り返りや今後参加を予定する冬のインターンシップに期待することなどが明らかとなった。
26卒生の6割弱が「秋・冬インターンシップ」に“早期選考”や“特別ルート”を意識して参加予定であることが明らかに

26卒生が参加したサマーインターンシップは一人あたり平均「6.1社」

26卒は三省合意によるインターンシップに関する取り扱いの変更以降、2期目となる。本記事では、多くの大学3年生もしくは大学院1年生が就職活動を開始した最新の調査結果をもとに、26卒生の活動状況と企業選びに関する意識を確認する。

まず、同社が「サマーインターンの参加社数」を質問したところ、「1~3社」と「4~6社」がともに30%で上位となった。全体での平均参加社数は「6.1社」となっており、「参加なし」は5%と少数派だった。

26卒のサマーインターンシップの参加者数

7割近い学生が“対面”のインターンシップに満足している

さらに、「サマーインターンの実施形式(対面/オンライン)による満足度」について尋ねた結果では、「対面のほうが満足度が高かった」は67%と過半数を上回った。
26卒のサマーインターンシップの満足度

秋・冬のインターンシップの参加予定は平均「3.4社」。約3割は「予定なし」と回答

次に、同社が「秋・冬インターンの参加予定社数」について質問したところ、「1~3社」が最多の34%だったほか、合計で7割近くが参加予定で、一人あたりの平均参加社数は「3.4社」となった。一方、「参加なし」との意向を示した人も29%と3割に迫った。
26卒の秋・冬インターンシップの参加予定

約6割の26卒生が「特別な選考ルート」に期待

さらに、秋・冬のインターンシップに参加予定の人に対して「どのような目的で参加を考えているか」を質問したところ、最多は「特別な選考ルートを期待するため」(57%)となった。次点以降は、やや割合を下げて「具体的な業務内容を知るため」(37%)、「自分の適性を知るため」(36%)、「社内の雰囲気を知るため」(34%)と続いた。

学生たちが早期からの採用活動に高い関心を持っていることが伺え、企業側の早期採用の動きに学生が呼応している形であることが見て取れる結果となった。
26卒の秋・冬インターンシップの参加目的
今回の調査結果では、26卒生の「インターンシップへの積極的な参加」や「早期からの本選考を視野に入れた活動」がうかがえた。企業側としては、こうした学生のニーズに応えるため、魅力的なインターンシッププログラムの提供や、事業内容の明確な説明などの対応が求められる。新卒採用における人材確保を成功させるには、学生の意識をよく理解し、早期段階から綿密なコミュニケーションを取ることを企業側も意識しながら、マッチングの精度向上を図っていくことが重要になるといえそうだ。

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