女性は「性別の偏見のなさ」や「キャリアアップの可能性」に魅力を感じている
2022年4月から「女性活躍推進法」の対象範囲が拡大したことを受け、女性管理職比率の向上や職場の環境整備を進めている企業もある中、働く女性たちは自身の職場環境やキャリアに関してどのような意識を持っているのだろうか。まずワークポートは、「女性が活躍できる職場は魅力的か」を聞いている。すると、「とても魅力的」が63.8%、「やや魅力的」が30%で、合計93.8%だった。「魅力的と感じる理由」について尋ねると、「女性だからとキャリアアップを諦める必要がないのは、自信につながると思うから」や「性別への偏見がなく、やる気や結果で将来への可能性が広がりそうだから」といった声があがった。
約6割が「現在の職場は女性が活躍できる環境」と実感
続いて、同社が「現在の勤務先は、女性が活躍できる環境だと感じるか」を尋ねたところ、「はい」が59.2%だった。「活躍できる」と回答した人にその理由を聞くと、「年収も昇格も男女に差がないから」、「管理職や役員の女性が多いから」、「昇級に男女差は特になく、育休なども比較的取りやすい環境が整っているため」といった声が寄せられた。
女性の8割以上が非管理職、そのうち半数以上が「管理職を希望しない」と回答
次に、同社が「現在管理職についているか」を質問すると、「はい」が16.9%、「いいえ」が83.1%だった。「管理職につきたくない理由」を聞くと、「管理職の激務さを見ていると、ワークライフバランスが取れないと感じるため」や「女性管理職には独身者が多く、家庭と仕事の両立ができるイメージが湧かないから」といった回答があった。
「自分らしく働けている」と実感している女性は1割程度にとどまる
続いて同社は、働く女性が仕事に対してどのような価値観を抱いているのかを探るべく、「現在、自分らしく働けていると感じるか」を聞いている。すると、「はい」が15.4%、「いいえ」が53.1%、「どちらでもない」が31.5%だった。「自分らしく働けている」と実感する人は、1割程度にとどまるようだ。なお、「自分らしく働けていない」と答えた理由には、「成果の上げられる仕事を率先して進めても、男性社員にメインを交代するよう言われるから」や「業務に関する希望を伝えても叶わないから」といった回答があった。
半数以上が「女性は不利」と実感。“出世のしにくさ”や“発言権がなさ”が要因か
次に、同社が「女性であるが故に不利だと感じたことがあるか」を質問すると、「ある」が53.1%で半数を超えた。また、「どのようなときに不利だと感じるか」については、「自分には発言権がなく、言いなりに業務をこなすしかできないとき」や「男性社員と同じ成績だったが、女性は結婚・出産があるからとの理由で出世できなかったとき」、「クライアントより、現場に女性は入れてほしくないとの要望があったとき」といった声があがった。