経産省が「スタートアップ支援策一覧」を発表。総計69の支援策をまとめ、スタートアップを支援する投資家や大学等へ活用を促す

「カオスマップ」でニーズに合った支援策を探し、「一覧」で制度の詳細を調べる仕組み

経産省は、日本国内の経済成長の実現のためには、新しい技術やアイデアを創出し、成長の担い手となるスタートアップの活躍が不可欠だと考えている。

そうした考えのもと、同省は今回、より多くのスタートアップが一層成長していくよう徹底支援に取り組むとして、「METI Startup Policies ～経済産業省スタートアップ支援策一覧～」を取りまとめた。本書は、経産省と関係独立行政法人等が2022年6月時点で用意している補助金や税制、アクセラレーションプログラムなどといった、スタートアップ向けの支援策の概要を紹介するものだ。

具体的には、スタートアップの成長を応援する投資家・研究機関・大学・自治体の活動を支援する税制や制度、補助金、融資に加え、スタートアップの成長を直接サポートする支援策など、総計69の支援策が一覧で見られるようになっている。各ページでそれぞれの支援策について概要を紹介するとともに、詳細な情報を掲載しているWebページの情報も記載しているという。

また、この冊子にあわせて、別冊の「支援策カオスマップ」も用意している。これは、本冊子に掲載されている支援策を、「支援類型」と「支援対象」の2軸でマップ上に整理したもの。このカオスマップから、自身のニーズに合った支援策を探すことができるという。活用の手順としては、カオスマップで探した支援策について、本冊子（スタートアップ支援策一覧）で具体的な支援の内容や要件を確認するという流れだ。

なお経産省は、今回取りまとめた本冊子のほか、同省と関係独立行政法人等が行っているスタートアップ関連の支援策情報を掲載したポータルサイトを、2022年7月にオープン予定だという。

経産省は本冊子の公開を通じ、スタートアップを応援する投資家や大学等に対して支援策活用を呼びかけ、スタートアップ成長の一助としたい考えだ。

本一覧は、スタートアップを支援したい企業等にとって、その助けとなる資料といえそうだ。政府の実施する制度を上手く活用し、今後の支援に役立てていきたい。