コロナ禍でも人材採用に対する方針に大きな変更はなし
コロナ禍により、採用方法や働き方に変化が見られる中、人材採用の方針に変化はあるのだろうか。はじめに、「人材採用に対する方針を変更したか」を尋ねた。すると、「従来通りの採用」が69.5%でトップに。約7割が、従来の採用方針を変更していないことが明らかとなった。以下、「新卒採用中心から中途採用中心に切り替えた」(7.4%)、「中途採用中心から新卒採用に切り替えた」(4.7%)などと続いた。
「2022年卒の新卒採用予定はない」企業が昨年比で15ポイント以上増加
続いて、「2022年卒の新卒採用の現状」について尋ねた。すると、「採用活動は終了した」が11.7%、「採用活動中」が50%、「採用予定はない」が38.3%だった。2020年の調査と比較すると、「採用予定はない」と回答した企業が15.9ポイント増加している。新型コロナの影響により、新卒採用をストップしている企業が多いことが予測される。「採用基準を変えた」企業は昨年比で大きく減少
また、「採用活動において求める人材像や採用基準」について尋ね、2020年・2019年と比較した。すると、2021年については38%が「求める人材像や採用基準を変える予定はない」と回答した。他方で、2019年調査では「採用基準を大きく変えた」が6.6%だったのに対し、2020年の同回答は33.1%、2021年の同回答は8.2%となり、この3年で大きく上下していることがわかる。2020年に突然襲ったコロナ禍で採用基準を大きく変えたが、その後は各社が求める新しい人材像が明確になり、基準が改めて定まったと予測される。