味の素株式会社(以下、味の素)は2021年9月16日、「人財キャリアマネジメント基盤」を新たに構築し、その要となる統合人財システムの運用を開始したと発表した。本取り組みにより、各従業員のエンゲージメント向上とキャリア形成をサポートする環境を強化していく。さらに、多様なスキルや経験を生かした人財配置を加速させることにより、企業価値の向上につなげたい考えだ。
味の素が「人財キャリアマネジメント基盤」を新たに構築。情報共有により従業員と自社の“共成長”を目指す

システムの構築により、個々の強みを活かした人財配置の実現へ

味の素は、2020年から2025年までの「中期経営計画」における“人財と組織に関わる取り組み”として、従業員の自律的な成長により“生産性の高い課題解決型組織”を確立することを目的に、「従業員と会社の共成長の実現」へ向けた変革を推進している。今回その一環として、人財マネジメント全体の成果を最大化するため、必要な施策を改めて見直すことを決定。点在していた施策やデータを統合し、新たなプラットフォームとなる「人財キャリアマネジメント基盤」を構築した。

基盤構築にあたっての技術・ノウハウについては、人事に関してグローバルな知見を有するデロイト トーマツ コンサルティング合同会社からの支援を受けている。また、基盤の要となる新たな「統合人財システム」には、SAPジャパン株式会社が提供するクラウドソリューション「SAP SuccessFactors」を選定した。

運用を開始した同システムでは、各従業員の「専門性」、「強み」、「社内外でのキャリア」等のプロフィールを全社員に公開する。これにより、従業員は社内人財や業務に関する情報を自由に取得できるようになり、自らのキャリア形成につなげることが可能となる。一方、味の素は従業員の人財育成やキャリア支援をひとつの基盤で実施することにより、人財を効率的に最適な場所に配置することができるという。

味の素は今後も、人財に関する取り組みへの積極的な投資を通じて、従業員が各々のスキルや専門性を発揮し、いきいきと働ける企業風土の醸成を目指す考えだ。

全従業員が人財情報を共有できる基盤を整えることで、適材適所の配置が可能になるかもしれない。従業員と企業が共に成長を図るため、個々の強みが活かせる施策の導入や、環境整備を進めてみてはいかがだろうか。

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