「働き方の多様化」に伴い、「働く場所の選択肢」も多様化
ICT技術の進歩や個人の価値観の変化にともない、企業が持続的に成長するためには、継続的に付加価値を生み出すためのイノベーションが求められる時代となった。一方の個人においては、コロナ禍により業務内容や状況の変化に対応し、働き方を柔軟に使い分ける動きが加速している。さまざまなワークスタイルが広まることで、働く場所の選択肢は今後もますます多様化するとみられている。そこで三菱地所は、「3×3 Lab Future」という場と「XR OFFICE」を掛けあわせることで、物理的に来館しなくても、バーチャルを通じて施設を身近に感じられる仕組みと空間を提供する、新たな取り組みを開始させた。
「3×3 Lab Future」とは、業種業態の垣根を越えた活動・交流の拠点を目指し、ワーカーが質の高いビジネス交流を行う場を提供する施設だ。一方「XR OFFICE」は、デジタル技術を活用して「リアル」と「VR・MR」を融合することで、時間的・物理的・心理的距離という側面において「現場における価値」と「人の持つ知識」との結びつきを解放する、価値検証中のソリューションとなる。
本取り組みにより、リアルとバーチャルが融合した空間でのコミュニケーションを実現し、新たな「サードプレイス」の在り方を提案・検証していく。今後は、個人会員向けのコミュニケーションツール・イベントプラットフォームとしての提供も開始する予定だ。さらに、新たなコミュニケーションが生まれる「新しいまちの在り方」について検証し、「City DX」を推進していきたいという。
コロナ禍により、働き方のスタイルはますます多様化している。デジタル技術を活用した新たなワークスタイルが、選択肢のひとつとなる時代が来るかもしれない。