「ChatGPT」の利用経験は約8割。「情報通信業」、「コンサル」で特に多い結果に
「生成AI」が存在感を増す現在、企業においても業務効率化や生産性向上の観点から、その活用が進んでいる。中でも、生成AIのパイオニア的存在として知られているのが『ChatGPT』だ。では、BtoB企業におけるChatGPTの活用状況や活用効果はどれくらいなのだろうか。はじめにワンズマインドが、「ChatGPTの認知度」を調べると、知っている企業は94%に上ったという。そこで、「ChatGPTの利用経験」について調査すると、「利用中」は68.1%、「過去に利用」は11.7%となり、合計で79.8%の企業で利用経験があることがわかった。
また、「ChatGPTの利用経験」に関する回答を業界別に比較すると、「利用中」との回答は「情報通信業」、「コンサル」で特に多かった。ただし、“利用経験”で見ていくと、どの業界にも普及している様子が見て取れる結果となっている。
ChatGPTを利用していない理由は「必要性を感じない」が大多数
次に同社は、ChatGPTを利用していない企業に対し、「利用していない理由」を尋ねた。すると、最多となったのは「必要性を感じない」で89.5%が回答し、利用していない企業の大多数が、そもそもChatGPTの必要性を感じていないことがわかった。また、2位以下の回答を見ていくと、「知識・スキルの問題」が31.6%、「セキュリティの問題」が26.3%、「費用の問題」が15.8%、「時間・リソースの問題」が10.5%と続き、“必要性”以外にも利用に至らない要因がさまざまにあることがうかがえた。
9割以上が「ChatGPTが役立っている」と実感。個人・部署での活用が多数に
同社は続いて、ChatGPTを利用中の企業に対し、「活用効果」と「活用状況」を尋ねている。すると、「活用効果」については「かなり役立っている」が40.6%、「役立っている」が53.1%で、合計93.7%と9割以上が活用効果を実感していた。また「活用状況」についての結果は、「全社的な活用」が40.6%、「部分的な活用」が51.6%となった。組織全体よりも個人や部署単位での活用ケースが多い状況のようだ。一方、「活用できていない」とする企業も7.8%あった。
ChatGPTの活用シーンは「文章添削・作成」や「アイデア出し」など
最後に同社は、ChatGPTを利用中の企業に対して「業務で活用するシーン」について尋ねた。すると、「文章添削・作成」が76.6%で最多となり、以下は「アイデア」が75%、「リサーチ」が39.1%、「プログラミング設計などの開発」が35.9%となった。そこで、「文章添削・作成」を選択した企業の具体的な業務についても調べてみると、「書類作成・編集」が63.3%、「記事作成・編集」が53.1%、「メール・チャット」が42.9%となった。