テレワークの恒常化で「働く環境」と「コミュニケーション」に変化が
ウエディングメディアの運営やウエディング業界のデジタル活用技術の支援を行うウエディングパークは、これまでも新型コロナウイルス感染症拡大防止策としてオフィス出社を原則禁止とする期間を設けるなど、テレワーク中心の勤務形態を継続してきた。この間、出社を前提としない新たな業務フローの確立やITツールの整備と、自社カルチャーを推進するための社内イベントの開催、テレワーク中心の働き方に向けたマネジメント研修などに注力してきたという。この結果、従業員向けの社内調査では「一体感」の項目における評価が向上。一定の成果が見られたことを踏まえ、今後もテレワークを中心とした勤務形態を継続すると決定した。同社は新たな働き方を活性化する取り組みとして、「オフィスの意義の再定義」、「働く環境」、「動画コミュニケーション強化」を実施していく。このうち、「オフィスの意義の再定義」では、“社員が同じ場所に居合わせるオフィスは、異なる業務を担当する社員同士のコミュニケーションが偶発的に発生することで、刺激を受けたり新しいアイデアが生まれたりする場である”との考えから、「未来を共創するコミュニティスペース」と定義した。
また、「働く環境」ではテレワークと出社という勤務形態にマッチさせるべく、東京本社のリニューアルを実施予定だ。具体的には、座席のフリーアドレス制やカフェのような温かみを感じるコワーキングスペースの配置により、オフィス内の移動とコミュニケーションの活性化を促進する。オフィスという場所があるから感じられる「ウエディングパークらしさ」、仲間と同じ場に居合わせるからこその刺激を提供するオフィス空間を作っていくという。
さらに「動画コミュニケーション強化」では、2021年2月1日に動画制作チーム専用スタジオを移転、増床した。これまで実践してきたオンラインイベントや顧客向けのウェビナーなどから得られた知見を活かし、「動画を活用したコミュニケーション」に注力していく方針だ。今回の移転と増床により、継続的な動画制作やLIVE配信に対応しやすくなるという。
ニューノーマルな働き方の進展にともない、オフィスの在りようやコミュニケーションを活性化させる方法に注目する企業も多いのではないだろうか。新しい働き方を模索している企業は、上記の取り組みを参考に、できることから実践してみてはいかがだろうか。