2020年12月末時点での感染防止対策は「手指消毒の奨励」や「マスク着用」など
政府は今年1月7日に「東京」、「神奈川」、「埼玉」、「千葉」の1都3県、1月13日に「大阪」、「京都」、「兵庫」、「愛知」、「岐阜」、「栃木」、「福岡」の7府県を対象に、緊急事態宣言を再発令。そして2月2日には、栃木のみ2月7日に宣言を解除し、それ以外の10都府県は3月7日まで延長すると発表した。このような状況下で、企業はどのような対応に取り組んでいるのだろうか。はじめに、2020年12月末時点での「新型コロナウイルス感染防止に向けた継続的な取り組み」を尋ねた。すると、最も多かったのは「手洗い、アルコールによる手指消毒の励行」で99.1%、以下「事業所内でのマスク着用の義務づけ」(93.2%)、「咳エチケットの励行」(91.5%)、「在宅勤務」(89.7%)、「時差出勤」(85.9%)などと続いた。
緊急事態宣言の再発令で変更や拡充した取り組みは「在宅勤務」が最多
また、今回の緊急事態宣言の再発令にともない、対象となる区域の事業者には「出勤者数の7割削減」を目標として、テレワークなどの対応が求められている。そこで、「これまでの取り組みを変更あるいは拡充、または今後予定しているもの」を尋ねた。その結果、「在宅勤務」が最も多く44%、以下「あてはまるものはない」(31.6%)、「国内出張の制限」(29.1%)、「私的なイベント、飲み会等への参加自粛要請」(26.9%)などとなった。新たに行う取り組みは「なし」が最多に
また、緊急事態宣言再発令を受け「新たに取り組んでいるものや、取り組む予定のあるもの」を尋ねると、従業員規模や産業に関わらず最も多かったのは「あてはまるものはない」で、全体では64.5%となった。これまでの感染対策により、既に十分な対応が取られていることがうかがえる。一方、新たに取り組んだ施策をみると「終業時刻以降の勤務抑制」(7.7%)、「私的なイベント、飲み会等への参加自粛要請」(4.3%)、「国内出張の制限」(3.8%)などが多い。さらに、今回の緊急事態宣言で「20時以降の外出自粛」が要請されたことから、「終業時刻以降の勤務抑制」の施策として、「退勤時刻は原則20時まで」や「20時までに帰宅できる時間の退社」など、20時を意識した取り組みも見られた。