約7割が「オフィス勤務とテレワークの併用が最適」と回答
新型コロナウイルスのパンデミックがもたらした「ニューノーマル」な時代に対し、働く人々はどのような意識を持っているのだろうか。始めに、「これからの理想の働き方」を尋ねた。すると、74%が「オフィス勤務とテレワークの併用が最適」と回答。オフィス勤務とテレワークを半々に行うことが、地域や性別、個人ごとの条件に関わらず、共通して求められる働き方であると判明した。経営層の77%もこの回答に賛同しており、「働き方の柔軟性が高まることで企業もメリットを得られる」との考えを示した。約7割が働いた時間ではなく、「成果」ベースの評価を支持
次に、「仕事の成果をどのように評価するべきか」と問うと、労働者の69%が「働いた時間ではなく、成果ベースにすること」と回答。労働時間よりも、労働に対する成果を重視する働き方を支持していることが判明した。これに対して、74%の経営層も「1週間あたりの労働時間を見直すべき」という意見を持っているようだ。ニューノーマル時代のリーダーに求められるスキルは「EQ」
続いて、パンデミックによるメンタルヘルスの変化を問うと、回答者の28%が「メンタルヘルスが悪化」と回答。さらに「上司には、部下のメンタルヘルスの安定をサポートする能力がある」との回答は、全体の10%にとどまった。パンデミックによる先行きが不透明な時代において、リーダーにはEQ(心の知能指数)という新たなスキルがますます求められていることが明るみになった。約7割が「デジタルスキルのさらなる向上」を求める結果に
また、パンデミックによるスキルの変化について、労働者の60%が「ロックダウン中にデジタルスキルが向上」したと回答。さらに、ニューノーマルにおいて「デジタルスキルのさらなる向上」を求める労働者は69%におよんだ。その他必要なスキルとして、「遠隔で部下を管理すること」(65%)や、「ソフトスキル」(63%)、「創造的思考」(55%)など、多くの労働者が幅広いスキル開発が重要だと考えていることが判明した。8割以上の従業員が「雇用主の適切なサポート」を評価
最後に、「雇用主のパンデミックへの対応」を尋ねると「自分が期待する水準を満たした、またはそれを超えた」が88%にのぼった。パンデミックの期間中、従業員に対する雇用主の適切なサポートが評価され、信頼感が高まったようだ。また、「アフターコロナの時代に、より良い仕事を実現することと、『日常』をリセットすることに対して責任を負うのは誰か」との質問に対しては、80%が「雇用主」と回答している。信頼感と共に、雇用主への期待の高まりも伺える結果となった。世界各国の労働者とリーダーの双方が、働き方や働く場所、職場との関係性、そして将来のためのスキルに関して、変化を求めている。ニューノーマルな時代を迎えるにあたっては、これまでのスタンダードを疑い、変化に柔軟に対応できる、新たな仕組みや風土を確立することが求められそうだ。