コロナ禍で増大する新たな需要に応え、マーケットを開拓
新型コロナウイルス感染症拡大を受け、新卒採用者の規模縮小や雇用見送りなどの調整を余儀なくされる企業も多い。一方、アイリスオーヤマではマスク需要の増大にともない「国内でのマスク生産に新規参入」したほか、「非接触型AIサーマルカメラを始めとした法人向けのAIカメラソリューション事業の拡大」、「アイリスプラザなどのネット通販事業の拡大」、「全国に9つある工場における物流量の増大への対応」などにより、業績が大幅に拡大。アイリスグループ28社における今年度の売上高見通しを、当初の6,000億円(前年比120%)から7,000億円(前年比140%)とし、1,000億円増の上方修正をしている。これを受け、同社では21年度の新卒採用枠の大幅拡大を決定。当初より240名増の640名を採用する意向を示した。
コロナ禍で事業の縮小や業績悪化が懸念される企業が多い中、新たな需要に対し一早く対応することが、事業継続や従業員の雇用促進にもつながると言える。企業には、市場変化に対する柔軟な姿勢と対応が今後ますます求められるだろう。