8割以上が新型コロナ拡大で「採用に影響あり」。就職人気企業の約6割が採用減予定
「創造的問題解決」とは、創造性に富む革新的な方法で、問題や課題に取り組む手法を指す。アドビでは、2018年より「課題発見能力」、「課題解決方法の発想力や着想力」、「情報分析能力」、「デジタルリテラシー(ITツールを使いこなせる能力)」、「クリエイティビティや創造性」、「プレゼンテーションスキル」の6つを、「創造的問題解決能力」の具体的要素として調査を実施している。本調査では新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、企業における新卒採用の状況や、学生に求めるスキルの変化を調査した。まず「新卒採用におけるコロナウイルスの影響の有無」を聞くと、人事担当者の81.2%が「影響を与えている」と回答。実際に「新卒採用予定者数の変化」を聞くと、「今後採用を減らす予定」と回答した企業は全体の48.2%と約半数という結果に。就職人気企業だけで見ると、58.6%にのぼることがわかった。
7割の人気企業で「オンライン採用」をすでに活用。全体でも半数以上が導入済み
次に、採用選考方法として利用が広がる「オンライン採用」の活用状況を聞いた。その結果、全体の59.6%、就職人気企業では73.7%が「すでに実施」と回答。「今後も利用していくか」の質問では、全体の91.2%が今後も活用する予定だと回答した。最も重視するスキルは「課題解決方法の発想力・着想力」
また、新卒採用において「特に重要視するスキル」を2018年の調査結果と比較すると、最も多い回答「課題解決方法の発想力/着想力」の81.6%だった。2018年と同様の結果となり、課題解決に向けた能力を重要視していることがわかる。就職人気企業の8割以上で「専門部署以外もクリエイティブ系ITツールのスキルが必要」と回答
次に、さまざまな部署でクリエイティブツールの活用が進む中、デザインなどの専門部署以外でも「クリエイティブ系のITツールを使いこなせる能力が必要か」を聞いた。すると全体の70.6%が「必要」と回答。また、就職人気企業では85.5%が「必要」と回答するなど、必要性の高さが伺える結果となった。さらに具体的な活用シーンを聞くと、「動画の作成やプレゼン資料の作成時」という回答が最も多く、次いで「リモート営業が増加し、動画を作成してわかりやすく伝える工夫が必要」、「人事研修でオンライン動画が必要」、「社内外の説得力のある企画提案やプレゼンに必要」などの声があがった。