ダイドードリンコでは、2019年度に「中期経営計画2021」を掲げ、「自販機市場における確固たる優位性の確立」に向け取り組んでいる。クローズドロケーションへの設置比率を5年間で34%から42%にまで高め、さらに早期のうちに5割以上にまで伸ばすことが目標だ。
クローズドロケーションの取引先を開拓するためには、取引先が抱える課題を把握し、解決へと導く提案を行う「課題解決型提案営業」が必要となる。今回の積極採用開始は、この営業体制強化を目指すためといえるだろう。
採用方法については、転職サイトであるビズリーチとリクルートキャリアが協力し、新たな中途採用のスキームを構築したとしている。それぞれの企業がもつ強みを活かし、相互に連携を図りながら、母集団形成から内定までの採用フローを進めていく。この新スキームによって、短期間でより良い人材を集められるという。また、顧客が抱える課題に向き合い、解決策を提案できる営業担当者を育てるため、研修や担当者同士が情報を共有できるツールなども用意している。
人材不足が深刻化する中、短い期間でより優秀な人材を確保するためには、中途採用の導入が不可欠だ。既存のスキームではなく、新しい採用手法を取り入れることで、より柔軟性のある採用が可能となるだろう。