エンゲージメントが高い人ほど感謝やお礼を言われる頻度も高い
近年の深刻な人材不足を背景に、従業員の満足度を重要視する傾向があらわれ、「エンゲージメント」という概念が注目されている。国内外の様々な調査でも、エンゲージメントの高さと業務におけるパフォーマンスの良さには相関があるとされている。実際のところを知るため、従業員エンゲージメントと職場で感謝の言葉をかけられる頻度との関係を探った。はじめに、「職場で感謝やお礼を言われる頻度」について質問した。職場に対する愛着や信頼度合いを数値化する指標を参考に、まずは回答者を従業員エンゲージメントの高さ別に、「高」・「中」・「低」の3段階に分けた。それぞれの回答率を見ると、「感謝を言われる頻度が高い」という回答は、エンゲージメント「高」のグループに入っている人が最も多く、82.4%だった。この回答率は「低」のグループと比較すると32.3ポイントも高く、大きく差が開く結果となった。従業員エンゲージメントが高い人ほど、職場で感謝やお礼を言われる頻度も高いことが見て取れる。