※本記事では、講演の内容を抜粋して紹介。
AI活用時代の組織変革に必要な、「ヒトならでは」の能力を発揮できる場所探し
『ChatGPT』に代表される生成AIの進展によって、AI活用は新時代に突入しました。AIが、社会のあり方、企業組織のあり方、能力開発のあり方、学習や人材育成を大きく変化させることは間違いないでしょう。HRに及ぼす影響も大きいことは確かで、この点をどう考えていくかが問われている時代だといえます。では、人が必要とされる領域、「ヒトならでは」の能力を発揮できる場所はどこか。これについて考え、組織や人材配置を大幅に変える必要性が生じています。
AI時代の組織変革は、どういう基準に基づき、どんな形で取り組むのか、その論点整理から始めなければなりません。「AI時代に必用となる能力をどう身につけさせるか」を考えていくことが求められているのです。
「もう人間に優位性などない」というAIの専門家もいるようですが、私なりに理解している「人の優位性」は以下の3点です。
(1)個別性の高い最終調整・カスタマイズ
(2)問いを立てる能力
(3)人に対するコミュニケーション
企業戦略、組織のあり方、人事のあり方として、これら人間に優位性のある能力をいかにして高めていくか、人間が優位性を発揮できる環境をどう実現するかが、より大きなポイントとなっているのです。
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