相手のタイプ別識別法「Bafi(バフィー)」
交渉相手のタイプを識別し、個々のタイプの「特性」を知り、それらに適切に「対応」することが良い成果に結びつきます。そこで、私どもでは、この交渉相手のタイプ別識別法として「Bafi タイプ診断」を活用しています。
それにより4つの象限が出来ます。右上の「ブルドーザ(断定)型」から、逆時計回りで「アナリティカル(計画)型」、「フレンドリー(安定)型」、「インチュアティヴ(外交)型」です。この頭文字を取って「Bafi(バフィー)」と呼んでいます。
この「Bafiタイプ診断」は次の4段階のステップで活用します。
1.「4象限の各タイプの特性」を知ります。
2.「自分のタイプ」を知り「Bafiタイプ診断グリッド表」にプロットします。
3.相手の言動、しぐさ、表情などをよく観察し「相手のタイプ」を識別し、「Bafiタイプ診断グリッド表」にプロットします。
4.「4象限の各タイプの対応法」を知り適切に説得をします。
上方:「ブルドーザー」、「アナリティカル」の特性と対応法
【タイプ1】「ブルドーザー:Bulldozar」(行動派/断定的)の特性と対応法。「特性」
・現実的で行動的。個人的感情や感動を人前で表さない。
・仕事第一主義。仕事の結果を重視し、効率的に進めようとする。など。
「対応」
・重要なモノのみ提示する。
・単刀直入に、ポイントを言う。
・結果を断言する。など。
【タイプ2】「アナリティカル:Analytical」(理論派/計画的)の特性と対応法。
「特性」
・決断を下す前に、進め方の善し悪し、成功の可能性を慎重に考慮する。
・問題解決に必要とされる正確な資料を丹念に収集する。など。
「対応」
・予測される結果や実行を保証する。
・せかさない。情報を提示して時間を与える。
・こちらが先に結論を出さない。など。
下方:「フレンドリー型」、「インチュアティヴ型」の特性と対応法
【タイプ3】「フレンドリー:Friendly」(協調派/安定的)の特性と対応法。「特性」
・対人関係の対立を起こさないように努める。
・仕事と人間関係のバランスを取り、多くの合意を得ようとする。など。
「対応」
・信頼関係を築く。
・身の上話をして、同情を引く。
・仲良しグループに入る。など。
【タイプ4】「インチュアティヴ型:Intuitive」(直感派/外交的)の特性と対応法。
「特性」
・未来志向。独創的な創造力に富む。ひらめきがある。
・他人に話を聞いてもらうことを好む。など。
「対応」
・説明は簡潔明瞭に。
・譲る。花を持たせる。
・自尊心をくすぐる。など。
しかし、斜向かいのタイプ(「ブルドーザー」vs「フレンドリー」、また「アナリティカル」vs「インチュアティヴ」)は「相性が悪い」関係になり、説得に苦労します。
そのために、個々のタイプの「特性」を知り、それらに適切に「対応」することにより、良い交渉成果をあげることができます。
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