KDDIの「人財育成戦略」
KDDI株式会社 コーポレート統括本部 人事本部 人財開発部長
木村 理恵子 氏
「人財ファースト企業への変革」を掲げ、取り組み始めた3つの人事施策
まずは、KDDIが掲げる「人財ファースト企業への変革(三位一体改革)」についてご紹介させていただきます。こちらは、サステナビリティ経営を根幹とした中期経営戦略において昨年から3ヵ年計画として開始しました。「事業戦略」と「経営基盤強化」という2つの軸のうち、経営基盤強化の柱の1つとして「人財ファースト企業への変革」なるものを掲げました。まず、サステナビリティ経営についてご説明しますと、環境・社会・経済価値という3つの価値を創出しながら、社会の持続的成長を我々の企業価値の向上に繋げる循環モデルを目指していきます。また、事業戦略としては、「サテライトグロース戦略」と位置付け、5Gによる通信事業の進化と、通信を核とした注力領域の拡大を進めています。
そして、中期経営戦略における重要課題となるのが、「人財ファースト企業への変革」です。これは、「人財を重要な資本と捉えて、その育成・強化を経営の根幹に置く企業」と定義しており、まさに当社にとっての人的資本経営そのものであると位置付けております。
具体的な内容としては、(1)「KDDI版ジョブ型人事制度の導入」、(2)「DX人財育成の本格開始(DX University設立)→プロ人財育成」、(3)「エンゲージメント向上」という三位一体の改革を進めているところです。
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