誰もが「知の高速道路」に乗れる時代。注目の二人が放つ、これからの生き方・働き方
「コロナ危機」をきっかけに急速に普及したリモートワークといった「働き方」改革、社会の前提が変わる中、ビジネスコミュニケーションや他社との関わり方、そして、仕事との向き合い方などを切り口に、これからの働き方や生き方の道のりが見えてくる白熱対談!誰もが「知の高速道路」に乗れる時代。 フューチャリストの尾原和啓氏、著述家の山口周氏が放つこれからの生き方・働き方。 仮想空間シフトの本質を言語化して伝えることで、アフターコロナの世界で進化できる人を、一人でも増やしたいと思って作ったのが本書です。仮想空間シフトというのは、誰もが手に入れられる武器であり、むしろ旧態依然とした縛りから解き放たれ、 進化した未来を手に入れるためのものとなると、確信しています。 今回のコロナの影響がどのように影響するかと考えると、まずはやはり仕事が変わりましたよね。これはもうすでに目に見える変化が起きている。仕事が変われば当然働いている人たちの暮らしが変わりますよね。何故ならこれまでは働く場所というのが生活する場所を決めていたし、働く時間が趣味の時間やその人が自分自身になれる時間を縛っていたわけですから。仕事と暮らしが変わると今度は人間と社会が変わるということです。これまで品川や丸の内で働いていた人たちが、仕事はそのままシンガポールに住みだしたりするわけですから、例えば不動産の考え方は変わるでしょう。不動産が変われば投資家の考え方も変わり、金融の在り方なんかにも影響するのは間違いありません。もっと重要なのは、人間と社会が変わることで、一人一人の人生設計が変わり、それはすなわち国家とか行政といったものまで変わらざるを得ないという点です。(本文「序章 仮想空間シフトがもたらす未来図」より)
【目次】
■序章 仮想空間シフトがもたらす未来図
強制進化で起こった変化/技術はフィクションを超えていることに気が付いた/Z世代の価値観がスタンダードになっていく/同調から解放される世界へ
■第一章 仕事が変わると暮らしが変わる
定例会議がなくなる/仕事はオーケストラからジャムセッションになる/打ち合わせが「ホットスタート」できる/リモートワークの先「リゾートワーク」/オンとオフの関係が逆転する
■第二章 人間と社会が変わる
仕事選びの基準は「好き」「できること」になる/仕事をエンターテイメントにすることが求められている/モチベーションはリソースの差を凌駕する/良いイシューを生み出すことで価値が生まれる/より多く、遠くに繋がることで安定は生まれる/もう空気は読まなくていい ……他
■第三章 人生が変わる
変幻自在のアイデンティティ/私たちはより自由になれる/依存の反対はたくさんのものに依存すること/人生のポートフォリオを作ろう/ライフワークとライスワークを分離させる ……他
■第四章 国家や行政が変わる
中央集権型から分散型へ/東京という仮想空間/創造性の高い未来/仮想空間シフトは環境問題を解決する/輸送が最小限になる ……他
■第五章 これからの世界を生き抜く10のアクション
(1)境界性領域を作る/(2)ナメすぎず、ビビりすぎない/(3)アジェンダを設定する/(4)仕事に意味合いを作る/(5)共感できる人と組む/(6)ライスワークとライフワーク、リスクとリターンのバランスをとる/(7)問題提起に敏感になる/(8)問題にきちんと向き合う/(9)階段のステップを小さくする/(10)変化を前向きに受け入れよう
■終章 「何者かへ」のなり方が変わる
社会生活が変わると、自分の見つけ方が変わる/もともと日本人は仮想空間シフトへのポテンシャルがある
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