膨大なデータ保有は財産であり、倫理を問う鏡でもある。杜撰なプライバシー方針と個人情報の管理不足を逆手にとった巨大情報産業の内幕
「1年前、私は公の場で事実を話そうと決心した。私が知った闇を明るみに出そう、内部告発者になろうと決めた。(中略)CA(ケンブリッジ・アナリティカ)の活動実態について、ビッグデータがもたらす危険性について、警告を発すること。民主主義が直面しているデータ戦争がいかに危険かを十分に理解できるようにすること。それが今の私の使命なのだ」(「はじめに」より)──金泉俊輔(NewsPicks執行役員)
勇気ある暴露本。世界「個人情報争奪」戦争は始まったばかりだ。
「プライバシーを守る」という幻想は過去のものとなった。
──デーブ・スペクター(放送プロデューサー)
今は「知識は力なり」ではなく「データは力なり」。
情報収集のダークサイドを告白してくれたカイザー氏に感謝。
著者が勤めたケンブリッジ・アナリティカが日々やっていたデータマイニングとその広大な影響をドラマチックに描写していて鳥肌が立つ。
この本を読み終わったらPCのカメラを思わずテープで隠した!
ネット依存症やSNSやキャッシュレス化など今だから必要な警告。
日本も悪用されるデータの状況を直視しなければいけない日が到来。
日本企業も個人もデータ産業のいい面と悪い面を熟知するには本書を読むべき。
言ってはいけないでしょうが、この本は「いいね!」(Like!)
【目次】
はじめに
第1章 新たな石油
第2章 最初の一歩
第3章 ナイジェリアの政権争い
第4章 ダボス会議
第5章 契約条件
第6章 スティーブ・バノン
第7章 ブレグジットの顔
第8章 フェイスブック
第9章 説得
第10章 クルーズからトランプへ
第11章 ブレグジット・ブリタニー
第12章 拘束衣
第13章 事後分析
第14章 爆弾
第15章 地震
第16章 破綻
第17章 調査
第18章 再出発
第19章 真実と帰結
第20章 贖罪の道
終わりに データ戦争の終結
謝辞
注
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