少子高齢化の進展、グローバル化やテクノロジーの発展、そして、働き方改革。令和という新しい時代を迎え、“はたらく”を取り巻く環境や価値観は、昭和・平成時代から大きく変わりつつあります。2030年、労働マーケットはどう変化するのか、そして企業は、個人は、どう対応していけばいいのか。「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンとして掲げるパーソルホールディングス株式会社 代表取締役社長CEO水田正道氏にお話しいただきました。

講師


  • 水田

    水田 正道氏

    パーソルホールディングス株式会社 代表取締役社長 CEO


    1988年テンプスタッフ(現 パーソルテンプスタッフ)入社、1995年同社取締役に着任。 2008年テンプホールディングス(現 パーソルホールディングス)常務取締役、2010年取締役副社長、2012年代表取締役副社長を経て、2013年代表取締役社長就任。 2016年代表取締役社長CEO(現任)。 一般社団法人日本人材派遣協会会長、一般社団法人人材サービス産業協議会理事長など公職も務める。座右の銘は積小為大。


2030年に向けた労働市場の見立て~「はたらいて、笑おう。」の実現を目指して~

今、日本で起きている労働マーケットの変化

本日は、これからの“はたらく”について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。はじめに、日本で起きている労働マーケットの変化についてお話しいたします。

今、皆さんもご認識の通り、「超少子高齢社会」が進んでいます。しかし「シニア」を何歳からと定義するかは、人によってかなり異なるように思います。まずは、私たちの「年齢観」を変えることが必要ではないでしょうか。昭和の時代と比べると、個人的にはマイナス15歳くらいの感覚が妥当だと感じます。
しかしながら、日本には「長幼の序」という価値観があります。表向きには「年齢は関係ない」と言いながらも、実際には年上の部下・年下の上司という関係がストレスになってしまいがちです。「長幼の序」自体は日本の素晴らしい価値観だと思いますが、この価値観を尊重しながら、ストレスをいかに軽減させていくか。それが今後の超高齢化社会において大切なことです。その答えの一つとして、シニアが活躍できる会社を作ることです。AIやテクノロジーを掛け合わせることで、いままでチャレンジできなかった領域でシニアの良さを発揮できると思います。AIなどテクノロジーを掛け合わせることで実現できないか、チャレンジしていきたいと思っています。また、「グローバル化」も、これからの労働市場において欠かせないキーワードです。

そして、「働き方改革」。現在、「同一労働同一賃金」や「長時間労働」については、議論や対策が進められています。場所にとらわれない働き方ということで、テレワークも普及しつつあります。しかしここで最もネックになるのは、時間管理です。ここを改善しないまま、「多様性のある働き方」を掲げても、なかなか効果は見込めないでしょう。

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