講師
松岡 仁
ProFuture株式会社 HRサポート部 部長 / HR総研 主席研究員
1985年大学卒業。文化放送ブレーンで大手から中小まで幅広い企業の採用コンサルティングを行う。ソフトバンクヒューマンキャピタル、文化放送キャリアパートナーズで転職・就職サイトの企画・運営に携った後、2009年より現職。各種調査の企画・分析を担当し、「東洋経済オンライン」「WEB労政時報」に連載中。
2020卒採用総括 & 2021卒採用のポイントをサマリーで紹介
【2020年卒採用_動向:1】2020年卒の採用を「増やす」大企業が激減2020年卒の採用計画は全体の57%が「前年並み」と回答。大企業に注目すると「増やす」が19%、「減らす」は14%で差は5%のみ。昨年の2019年卒向けの同調査では「増やす」が38%なのに対して、「減らす」はわずか3%で、その差は35%。大企業の採用意欲は依然として高いものの様相は変わってきていると見られる。
【2020年卒採用_動向:2】大企業の8割がインターンシップを実施
全体では6割の企業が、2020年卒向けのインターンシップを実施した。企業規模別では、大企業の約8割が「実施している」と回答。中小企業では5割程度と、企業規模による差が見られた。また、インターンシップ参加者が前年より増えた企業は約4割にのぼり、1人当たりの参加社数が増えたこともあり、結果的に企業は多くの学生を集められた。
【2020年卒採用_動向:3】セミナー感覚でインターンシップに参加する学生が急増
学生のインターンシップ参加社数を2019年卒と2020年卒で比較すると、文系では「4~6社」以下は減少し、「7~9社」以上が増加。注目は、「10社以上」と回答した割合で、2割近くにも上ること。これは数年前では考えられない事象で、セミナー感覚で参加していると言っていい。理系の傾向も同様で、こちらも「10社以上」が15%以上を占めている。
【2021年卒採用_予測:1】通年採用導入に前向きな企業が5割を超える
企業に2021年卒採用での通年採用の導入意向を聞いたところ、「通年採用をすでに導入している」企業が31%、「導入する予定」の企業が3%、「導入を検討中」の企業が19%と、導入に前向きな企業が5割を超えた。
【2021年卒採用_予測:2】2021年卒採用は「マス採用」から「個別採用」への転換点か
2021年卒採用でより重要になると思う施策では、前年と同様に「インターンシップ」が46%と圧倒的に多い。「リファラル採用」や「逆求人型ナビ」なども2割ほどあり、従来の就職ナビや合同説明会を利用して、たくさんの母集団から絞っていく“マス型の採用”から、 最初からターゲット層に個別にアプローチする“個の採用”に、今後は比重が変わっていくのではないか。
上記はサマリ-版です。今回の調査レポートの分析や解説をお話しているアフターレポートは次ページから御覧いただけます。
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