講師
清水 巧氏
株式会社Combinator CEO
石川県出身。明治大学経営学部卒業。Sansan株式会社に新卒入社。
2014年1月に株式会社Combinatorを創業。リファラル採用を活性化するクラウドサービス「Refcome」の開発・運営を行う。サイバーエージェントやミキハウス、コロプラなどの業種、採用形態における約100社に対しての、リファラル採用の施策運営と立ち上げを経験。
「採用を社員みんなでやる仲間集めにする」をミッションに戦ってます!
小山 剛史氏
株式会社Combinator 営業部長
株式会社チェッカーサポートにて採用部門責任者を務める。主要アルバイト求人サイトを駆使し年間30,000応募を獲得。新卒採用・中途採用領域にも精通し様々な採用アイデアを実施。また採用コンサルタントとして外部企業の採用改善を行い、CPA50%減、応募数2倍等の実績。またレジ打ち専門求人サイトのレジカムの立ち上げを行う。今年度より株式会社Combinatorに参画し「リファラル採用」で採用領域のアップデートにチャレンジしている。
どんな職種でも、過去のつながりから掘り起こす手法が 当たり前となっている
清水氏 まずは私から、リファラル採用を取り入れるべき理由と、なぜ弊社がこんなにニッチな領域にトライしているかを、併せてご説明したいと思います。
私は今から3年半前に、前社の営業活動で築いた人脈を採用活動に活かしていくことを考え、株式会社Combinatorを設立しました。創業時は、リファラル採用ではなく、ベンチャー企業の創業メンバー集めをするサービスを提供しており、ありがたいことに、当時、非常に多くのお客様にご利用いただきました。
このような「仲間集め」によって、例えベンチャー企業であっても、全く知名度がなくても、採用が成功していく、それを目の当たりにしていたわけです。その中で私は、100名規模の企業であっても、社員全員で同じように採用活動をすることができれば、もっと簡単に人を採用できるのではないか、と思いました。そこで、大規模企業の採用に特化した「Refcome」というサービスを提供することにしたのです。
私自身、これまでの職歴を振り返ってみると、人との繋がりを大事にし、1対1でじっくり対応する、まさに「リファラル採用」のようなやり方で、成功してきました。しかし、これは一部の職種に限ったことではありません。なぜなら、「不特定多数の人に対してアプローチをしてコンタクトを待つ」というスタンスは、よくよく考えると、とても非効率です。一方、1対1でのアプローチは、言うまでもなく効率的かつ有効です。私にとっては、そのために過去のつながりから関係を掘り起こす手法は、当たり前となっています。
この感覚を採用に置き換えれば、過去には転職を考えていなかった候補者が転職希望者になっている、また、当時は採用しなかった人材が、現在の自社のフェーズならば有力な候補者になる、など、過去の採用履歴を活かした採用をしていくことも可能になります。
ですが、このようなパラダイムシフトは起こるべくして起こったのだと考えられます。なぜなら、労働人口が2050 年までに30%以上減少していくにもかかわらず、求人情報誌などの正社員媒体掲載数は昨年同時期対比で35. 7%も増加しているからです。これは単純に、広告を見る人は減っているが、広告数だけは増えているということです。ですから、今や採用媒体への掲載では、物理的にエントリーは得にくい状態になってきています。
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