企業のグローバル化が進んでも、日本のビジネスパーソンの英語力が一向に上がらないという厳しい現実。その背景には「既存の英語力育成方法と測定方法では効果がない」という大きな課題があると考えられます。そこで、英語4技能アセスメントテストGTEC(ジーテック)の20万件の受験データに基づき、ビジネスで使える英語4技能の育成と測定について、具体的事例を交えて紹介します。

講師

  • 佐藤 桂司

    佐藤 桂司氏

    株式会社ベネッセi-キャリア HRソリューション事業部

    2004年(株)ベネッセコーポレーション入社。4技能をオンラインで測定する英語アセスメントテストGTEC(ジーテック)の営業、および企業の英語力向上のためのコンサルティング業務を担当。

ビジネスで使える英語4技能の育成と測定とは

英語教育の急激な変化

今、大学入試が大きく変わろうとしています。2020 年度からの新センター試験で、英語は現行の「読む・聞く」に、新たに「話す・書く」を加えた4技能が対象となり、その評価に民間試験を活用することが決定。現在の中学3年生が大学を経て社会人になる2025年には、社会はSpeaki ngとWriti ngの能力が高い学生たちを迎え入れることになります。それに対し、今の社会人は「読む・聞く」というインプットの学習しかしていない人が大半です。

社会人の英語力の現状

ビジネスで使える英語4技能の育成と測定とは
当社の英語テストGTECのスコアで役職別の平均点を比較すると、新入社員が一番高く1000点満点で597点、経営者クラスだけは538点と高めの水準であるものの、階級が上がるにつれて平均点が下がり、一番低い部門長クラスは496点。これが残念ながら日本のビジネスパーソンの現状です。

そんな中、企業様から英語力育成について、このようなお声をいただいております。

・Speaking 力が大切なのはわかるが、効果的な育成方法、効率的な測定方法がわからない。
・全ての社員が常に実務で使うわけではないので、学習意欲を高めるのに苦労している。
・英会話レッスンを導入しても、長期的視点で見ると結局、効果が出ているとはいえない。

なぜ、社員の英語力が上がらないのか。
それは、英語学習において、人材育成のPDCAサイクルがきちんと回っていないからです。そこで、育成方法だけでなく、「育成」(PLANとDO)と、「測定」(CHECKとACTION)をセットで考えて、サイクル全般を見直して実行していくことをご提案できればと思います。

では、具体的にどのような形で英語学習のPDCAサイクルを回していけばいいのでしょうか。通常、英語力を伸ばすには、プログラムを立案して(PLAN)、レッスンを行い(DO)、テストを実施して(CHECK)、効果検証(ACTION)というサイクルになります。本日は、それぞれの項目においてどんな観点が必要なのか、他の企業様の実例も交えてご紹介いたします。
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