「働き方改革を推進する新しいコミュニケーション手法の可能性」―横河レンタ・リースのMicrosoft Teams活用実践から学ぶ、自社に適した生産性向上と業務効率改善の鍵とは―

横河レンタ・リース株式会社 情報システムセンタインフラ・サポート課 浅野井宏之氏

【日本マイクロソフト主催】「働き方改革」におけるチェンジマネジメントとは


IT 機器・計測器のマルチベンダー・レンタルサービス事業と、IT 機器と独自のソフトウェアを中核にしたシステム事業を展開する横河レンタ・リースでは、「ITでいかに会社・事業を変革するか」をテーマに掲げ、Office365を導入。いち早くMicrosoft Teamsも活用し、その新しいコミュニケーション手法のもと、働き方改革を推進しています。今回は情報システムセンタインフラ・サポート課の浅野井宏之氏をお招きし、その活用事例や成功の秘訣について語っていただきました。
■我々の事業戦略と経営課題

計測器やパソコン・IT機器のレンタルを主要業務とする弊社は、事業戦略としてソフトウェア・クラウドサービスの提供、中堅・中小企業、成長企業への市場の拡大、サービス提供企業との協業強化を掲げています。一方で、顧客接点の強化・顧客との関係性の高度化、新しい商材・ビジネスモデルへの対応、増大する顧客数・契約数への対応、圧倒的な生産性の向上などが大きな経営課題です。
これを受けて、我々IT部門が求められたのは、サービスビジネスをどうITで支えるか、サービスビジネスをどうITで実現するか、ITでどう会社・事業を変革するか、ということでした。そこで我々が出した答えの一つが、Office365の導入です。2016年5月にOffice365の導入を決定し、そこからわずか3ヶ月でメールがOutlookに切り替わり、4ヵ月後にはOneDriveとSkype for Businessを導入、8カ月後にはSharePointをオンプレミスからオンラインに移行、12ヶ月後にはSharePointを全社的にリリース、14ヶ月後にはMicrosoft Teamsをリリースしました。
【日本マイクロソフト主催】「働き方改革」におけるチェンジマネジメントとは


■Office365導入背景~なぜ採用するのか?

実は従来のメールシステムに大きな不満があったわけではなかったため、Office365導入が決まった際は、多くの反発がありました。そのため、なぜ採用するのかということに関しては、全国12ヶ所の拠点を回り、丁寧に説明しました。第一に、情報の共有化。今後、基幹システムの刷新も検討しているのですが、そのためには情報の共有化基盤が欠かせません。次に、ワークスタイル変化への対応。弊社の従業員のうち約4割が女性社員ということもあるので、育児休業後にスムーズに職場復帰できる環境や、きちんとバックアップできる体制を作ることが必要です。次に、ショーケース化。弊社は従来メーカーから購入した製品をレンタルするというビジネスをしてきましたが、これからは自社製品を含めたソフトウェア・クラウドサービスも売っていくことになったので、営業スタイルも大きく変わります。そこでまずは自分たちでOffice365を導入し、その経験をもとにお客様にオススメする=ショーケース化です。その他にも、BCP対策や運用コスト削減なども採用理由として挙げられました。

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