2019年とは、人事にとってどんな年だったのか?

こうしてキーワードを振り返ってみると、人事にインパクトが大きいものばかり並びます。まさに2019年は日本の人事にとって大きなターニングポイントでした。日本の人事制度の特徴である「横並び」「一律」「一括」というキーワードはなくなりつつあります。かわって今後は、「個別」「優秀者優遇」「自社固有」というキーワードが強くなるでしょう。つまり他社の真似をしてきた日本企業の人事は、これまでのやり方が通用しなくなることを意味します。まさに人事大競争時代の幕開けです。

この大競争時代に対してスタートラインに立ったばかりの企業もあれば、すでに先を行く企業もあります。経営資源である人材の獲得と有効活用は、これからさらに大きな経営課題になるでしょう。また、人事への取り組みが数年後に大きな業績の差となって現れる可能性があります。経営を強くするにはどうすればよいのか、よりよいサービスや製品を提供するにはどうすればよいのか。自社固有の視点での問題解決力が、これからの人事に強く求められます。

2020年は人事にとってどんな年になるのでしょうか。
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