「今後もつながっていくチーム」にするため、運営メンバーが仕掛けたこととは?

『ボトムアップフェス』の会場は、グループA「新規事業創出(技術活用)」、グループB「新規事業創出(プロダクツ/エンタメ)」、グループC「ビジネスコラボ(企業間)」、グループD「組織活性化/働き方」、グループE「社会貢献」、グループF「自己研鑽/その他」の6つのブロックに分けられていた。受付で興味があるエリアに座るよう案内された参加者は、それぞれ好きな場所に着席する。特に人気なのはグループBとグループDだった。
企業の枠を越えて新ビジネスを。大企業の有志が仕掛ける異業種交流ワークショップ『ボトムアップフェス』が目指すものとは
簡単に『ベースキャンプ』全体の概要説明があったあと、「1分ずつ隣の人と自己紹介をしてください」とアナウンスが入る。スタート直後で、参加者たちはまだ少しぎこちないものの、あちこちで笑顔も見えた。
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続いて、運営を行う大鵬薬品、永谷園、キリン、電通、TBS、ベネッセの社員が、「自分たちが行っている活動」のプレゼンを実施。ごく簡単に紹介すると、大鵬薬品は社会貢献を目的とした「明後日Labo」、永谷園は若手社員が会社の未来を考える「BB弾」、キリンは15年入社の4人組がよりよい組織を目指す「キリンアカデミア」、電通は所属を越えて社内外とつながる「マグマの会」、TBSはさまざまなジャンルの情報交換を行う「赤坂な組」および「TBS Tech Design Lab」、ベネッセは自己実現と事業成長の両立を目指した「One Benesse」となる。

いずれも有志が業務外に行っているもので、「組織を越えて、同じ目的や課題意識を持つ仲間とつながりたい」という思いは共通している。
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プレゼン後は、「誕生日や好きな食べ物など、共通点がある人を3分間で探す」ゲームが行われた。参加者たちは場内を動き回って声を掛けあい、だいぶ表情がほぐれてきたところで、いよいよメインイベントのワークショップに移る。
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参加者は冒頭で選んだ6つのブロックのいずれかに移動し、そこからさらに各ブロックの参加者の中から手を上げた「起案者」が投げかけるテーマ別のチームに分かれる。テーマは「こんなビジネスを始めたい」、「こんな課題を解決したい」など。起案者が内容を説明し、そのテーマの議論に参加したい人が車座になって話し合う、という流れだ。
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運営サイドが目指したのは、この会で生まれたチームを今後も継続させ、ゆくゆくは新しいビジネスや取り組みを生み出すこと。つまり、この場で終わらせないというとだ。そのため、運営メンバーが各チームの名刺を並べてカメラに収め、すぐに連絡先を共有する。さらに、次の打ち合わせ日を“今この場で”決めるように促し、参加者用にチャットアプリのワークグループまで作る徹底ぶりだ。
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もちろん、これらをビジネスとして成立させるのは、簡単なことではない。しかし、実現化に向けて試行錯誤することは、社員本人の力を底上げし、それに対応する組織も活性化されるだろう。この日のワークショップがどう実を結ぶのか、今後の展開が楽しみだ。

>>『ベースキャンプ』公式サイト
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