「学習する組織」とは、システム思考を基盤としながら、個人とチームが効果的に変化をつくりだす力を継続的に開発する組織のことで、クリス・アージリスとドナルド・シェーンが最初に提唱した「学習する組織」という理論をSoL(Society for organization Learning)の創設者であるピーター・センゲが世に広めました。

組織学習の基本単位はチームであり、学習する組織を行うチームでは、すべての構成員が自律性と協調性を持ち、環境に適応する強さと将来の変化に対応する柔軟性を理解し実践することにより、組織全体が学習する能力を備えているといえます。

センゲ氏は、学習する組織を実現するための方法論として「自己マスタリー」「メンタルモデル」「共有ビジョン」「チーム学習」「システムシンキング」という5つのディシプリン(学習領域)を提示しています。5つのディシプリンは相互に影響し合い成り立っており、一つの集合体として機能することを重視しています。