また、受け入れ側の仙台・東北の起業家・企業・組織に対しても、案件の外部への切出しや、プロジェクトの組成を行いやすくするためのコンサルティングやサポートを提供することで、人材の継続的な確保の実現を目指すという。
「キャリアモデル開発センター構想」は3つのチームから成り、位置づけと役割はそれぞれ以下の通り。
■キャリアモデル開発チーム(=個人のキャリアモデル構築サポート)
<主な役割>
キャリアカウンセリング、キャリアの棚卸し、ポートフォリオ作成、キャリアパーツ斡旋、人のマッチング(C to C)、イベントや講演会等
首都圏ビジネス人材に対しては、「副業解禁時代」において、様々なキャリア・プロジェクトをバラバラに走らせるのではなく、現キャリアの棚卸し・言語化・キャリアモデルの可視化などを通じて、自身のキャリアの課題やビジョンを認識しながら、それぞれの活動にシナジー効果を生み出すためのサポートを提供する。
一人ひとりの生き方にスポットを当て、個々の可能性を発現しながら、その人らしく、「おこす人」として新しいチャレンジへ向かってもらうことを継続的に伴走サポートする。また、東北の起業家やローカル企業との関係性の中で、事業にコミットすることで自身の「キャリアモデル」を表現する楽しさを実感し、発信力を高めることが期待される。
■キャリアパーツ開発チーム(=企業・自治体対応)
<主な役割>
キャリアパーツの編集、働き方のコンサルティング、採用補助(募集要項改革・募集代行・人材紹介)、従業員キャリアモデル開発
受け入れ側の仙台・東北の起業家・企業・組織に対し、首都圏人材のマッチングやキャリアパーツの創生や編集、働き方のコンサルティング・プロジェクト組成サポート・採用サポート等を提供。これにより、案件の外部への切出しや、プロジェクトの組成を行いやすくなり、人材の継続的な確保の実現が期待される。また、地方自治体にとっては、関係人口増加、地元企業、地元労働者の生産性向上、行政として行う就労支援やサポート負荷の軽減などが見込める。
(※キャリアパーツとは、その人を構成するキャリアの一部分になるもの。個人での事業や、携わる組織の業務を行うことで、得られるつながり、経験、スキルを可視化したもの。これまでの「案件」ベースの仕事における要件定義のようなものではなく、キャリアパーツとしてデザインされたもの。)
■事務処理・バックオフィスチーム(=双方向事務サポート・事務局機能)
<主な役割>
各種事務処理の引き受け、DBを利用した事業(キャリアモデルの展示/実績紹介等)、場所の提供(コワーキング/ゲストハウス等)
――本事業の背景にあるのは、東北の人材不足と、首都圏のビジネス人材の新たなキャリアニーズである。近年、地方自治体においては、主に首都圏からのビジネス人材を呼び込む事業が広がっているが、自治体目線で企画された事業では、「支援される側」と「支援する側」といった関係が構築されやすく、持続可能な人材の確保には至っていないのが現状であった。一方、首都圏のビジネス人材にとっては、「人生100年時代」や「副業解禁」などといった働き方の変化の中、これまでと異なる視点で自身のキャリア構築を必要とされる時代となってきている。
INTILAQは今後、本事業を通じて、首都圏で働くビジネス人材のキャリアモデル構築と、課題解決にフィットする人材を求める東北の起業家、企業・組織への人材の持続的な流入につながる仕組みづくりを促進していくという。