株式会社学情は2025年1月8日、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、26卒生)を対象に実施したアンケート調査のうち、「内々定の獲得状況」に関する結果を発表した。調査期間は2024年12月24日~2025年1月5日で、26卒生250人より回答を得ている。調査結果から、2024年末時点での26卒生の内定(内々定)獲得率などが明らかになった。
【26卒採用】2024年12月末時点の内々定獲得率は「36.6%」、理系では伸びが顕著に。大手は“年内での内々定出し”積極的に

2024年12月末時点の内々定獲得率は「36.6%」

2025年を迎え、3年次の終盤に差し掛かる26卒生には、ますます様相を強める“早期選考”の波が押し寄せていることだろう。早めのアクションに出る26卒生に対し、内々定を出す企業も続々と現れていると考えられるが、2024年末時点で実際にどの程度の就活生が内々定を獲得しているのだろうか。

はじめに学情が、「現在までに内定(内々定)を獲得したか?」と尋ねた結果、2024年12月末時点の内々定獲得率は「36.6%」となった。毎年ほぼ同時期に行われる同調査において、過去最高の数値を記録したという。
現在までに内定(内々定)を獲得したか?

内定(内々定)の獲得率の伸びは“理系”でより顕著に

次に同社は、「内定(内々定)の獲得率」について、文理別で比較している。すると、文系では前月から17.6ポイント増の「33%」、理系では前月から24ポイント増の「43.8%」となった。文理とも11月末の調査を上回る結果となる中、特に理系において内定(内々定)獲得率の伸びが目立っており、早くも4割を超えている。
内定/内々定の獲得率(文理別)

従業員規模の大きい大手ほど“年内での内々定出し”が進んでいる傾向

最後に同社は、「内定(内々定)を得た企業の従業員規模」について尋ねた。その結果、「5,000人以上」との回答が42.9%で最多となり、以下は「1,000~2,999人」が25.3%、「3,000~4,999人」が11.7%で続いた。この結果から、従業員規模の大きい企業ほど、年内から積極的に内々定を出している様子がうかがえた。
内定(内々定)を得た企業の従業員規模
本調査から、2024年12月末時点で36.6%の26卒生が内定or内々定を獲得していたことが分かった。特に理系の内々定獲得率は43.8%と、文系と比べてその伸びがより顕著だった。また、従業員規模が大きい企業ほど、年内での内々定出しが進んでいる様子も見てとれた。人材獲得競争が激化するなか、新卒採用競争も今後ますます激しさを増していきそうだ。

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