65%が部下育成に関して「会社からの支援を受けられていない」と感じている
ダイバーシティの推進やリモートワークの普及など、企業における働き方が多様化するなか、管理職においては“プレイングマネージャー化”が進み、プレイヤーとして業務をこなしながらマネジメントを行うことが求められているという。このような状況において、企業の管理職は「部下の育成」についてどのような課題を感じているのだろうか。はじめにEdWorksは、「部下の育成に関して会社から支援を受けられているか」と尋ねた。すると、「あまり受けられていない」が39%、「全く受けられていない」が26%となり、合計で65%が部下の育成にあたって「会社からの支援が足りない」と感じていることがわかった。
なお、同回答結果を回答者の「部下の人数」ごとに比較したところ、部下の人数が4名以下の管理職の7割以上が「支援が不足している」と感じており、部下の人数が少ない管理職ほど支援を必要としている様子がうかがえた。
部下育成に悩みを抱える管理職は6割に。“部下の成長意欲”に対する課題感強く
次に同社が、「部下の育成に悩みを抱えているか」を尋ねたところ、「抱えている」とする人は計60%(非常に抱えている:17%、やや抱えている:43%)となり、昨年同調査の62%とほぼ変わらない結果になったという。また、「悩みを抱えている」とした人に「具体的な悩み」を尋ねると、トップとなったのは昨年同調査と同じく「部下に成長意欲がない」で、48%だった。以下、「どう育成してよいかわからない」が46%、「育成に割く時間があまりとれない」が45%で続いたほか、昨年同調査で6位だった「年齢差のコミュニケーションギャップがある」が40%となり、割合・順位とも上昇したという。
「育成方法に関する研修・トレーニング」を求める声。“コミュニケーション力”に苦手意識か
続いて、部下育成に関して「会社から受けたい支援」を尋ねたところ、最多となったのは「育成方法に関する研修・トレーニング」で、62%と2位以降を大きく離す結果になっている。最後に、「部下育成のために伸ばしたい自身のスキル」を尋ねると、「コミュニケーション力」が31%で最多となった。2位が12%(「コーチング」)であったことから、こちらも前質問と同様に断トツの回答率となっている。
同社はこれらの結果に対し、「年齢差のギャップ、リモートでの指導など、コミュニケーションに起因した部下育成の悩みがあり、それをトレーニングを受けることで解決していきたいと模索する管理職の姿が浮かび上がる」との見解を示している。