「直近の月収」の平均は“22.5万円”。その後の昇給に期待する人は半数以下に
24卒新入社員が入社して数ヵ月。近年は新入社員の早期離職も人事を悩ませる一つの要因となっているが、今年新社会人となった24卒社員における、入社から2ヵ月時点での意識はどうだったのだろうか。はじめにマイナビが、「直近の月収」について尋ねたところ、平均は「22.2万円」だった。また、平均月収について「給与に満足している人」と「給与に不満がある人」に分けてそれぞれ見ていくと、満足している人では「22.9万円」、不満がある人では「20.5万円」となっており、その差は2万円以上となっている。
半数以上が「10年以内」の離職を考えている。女性で目立つ「働き方を変えたい」の声
次に同社は、「今の会社であと何年ぐらい働くと思うか?」と尋ねた。すると、「3年以内」が25.9%、「4~5年ぐらい」が16.9%、「6~10年ぐらい」が12.1%となり、合計で54.9%と半数以上が「10年以内」と考えていることがわかった。なお、男女別に見ていくと、「3年以内」と答えたのは男性が18.5%、女性が33.3%となり、入社3年以内の早期離職の意向を持つ人の割合は、女性においてより高くなっていた。「今の会社を辞めたいと思ったことがある」は3割以上に
続いて同社は、「今の会社を辞めたいと思ったことはあるか?」と尋ねた。その結果、「会社を辞めたいと思ったことがある」とする人は33.4%で、そのうち転職活動をしている人は3.4%となった。「勤務地・配属先共に希望通りだった」人は59.9%。「配属ガチャにハズレた」とする人は約1割に
最後に同社は、「入社前に配属希望を出せたか」および「配属は希望通りだったか」を尋ねた。すると、「希望を出せた」とした上で「勤務地/配属先ともに希望通り」だった人は46%、「希望を出せなかった」とした上で「勤務地/配属先ともに希望通り」だった人は13.9%となり、勤務地・配属先共に希望通りだった人の合計は59.9%だった。さらに、「配属ガチャについてどう思うか」を自由回答で尋ねると、ポジティブな意見には「まずは配属されたところでできる限り頑張ることが大切」、「幅広い分野を経験できるのでメリットが大きい」といった声があったという。一方のネガティブな意見には「希望が叶わなかった場合、転職に影響する」、「心的に負担がかかる可能性がある」といった声が挙がっている。また、「配属ガチャを回避するために、勤務地や職種が決まっている企業のみを受けた」という声も複数あったことから、同社は「勤務地や職種が確約されている採用方式が前向きに受け止められている様子がうかがえる」との見解を示している。