株式会社マイナビは2024年8月20日、「マイナビ 2026年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(7月)」の結果を発表した。調査期間は2024年7月20日~31日で、2026年3月卒業見込みの大学生および大学院生(以下、26卒生)2,202人より回答を得ている。調査結果から、7月末時点での26卒生のインターンシップ・就職活動準備状況が明らかになった。
【26卒】7月時点の「サマーインターン・仕事体験」参加率は37.1%。短期間プログラム中心に「早型・長期」の就活スタイルを望む声

「インターンシップ・仕事体験参加率」は37.1%で、前月比12.7ポイント増

8月も半ばを過ぎ、就活生はそれぞれ夏季休暇中の就職活動を進めているところだろう。夏季休暇がスタートした7月末時点で、26卒生のインターンシップ・就職活動準備状況はどのようになっていたのだろうか。

マイナビが実施した調査によると、「7月単月のインターンシップ・仕事体験参加率」は37.1%で、前月から14.8ポイント増加している。
7月単月のインターンシップ・仕事体験参加率
また、「オープンカンパニー・企業主催の教育プログラムの参加率」は単月で55.6%で、前月比12.7ポイント増、累計では64.7%で、前月比18.8ポイント増となった。これに対し同社は、「単日開催など手軽に参加できて、企業のことや業界、職種のことが学べるプログラムが、日程を調整しやすく学生にとって魅力的であることがうかがえる」としている。
オープンカンパニー・企業主催の教育プログラムの参加率

夏季休暇中に時間を取りたいのは「インターンシップ・仕事体験への参加」で7割超に

「大学の夏季休暇中のインターンシップ・仕事体験として特に時間を取りたいと思っているもの」を尋ねた結果では、「インターンシップ・仕事体験への参加」が73%で最多となり、次いで「アルバイト」が60.9%となった。
大学の夏季休暇中のインターンシップ・仕事体験として特に時間を取りたいと思っているもの
また、「どのような方針で活動するか」を尋ねると、「期間が短い(半日・1日)就業体験のあるプログラムを中心に参加していきたい」(24.3%)が最多となり、次いで「期間が短い(2~3日程度)就業体験のあるプログラムを中心に参加していきたい」(19.1%)となった。合計して4割以上の学生が、短期間の就業体験のあるプログラムに参加希望であるようだ。
どのような方針で活動するか
さらに、「8月中にキャリア形成活動(インターンシップ・仕事体験など)に合計何日間参加する予定か」を尋ねると、「1~5日間」が55.6%で最多となっている。

これらの結果に対して同社は、「8月は比較的少ない日数の参加を予定している学生が多く、短期間で効率的に企業の雰囲気や業務内容を体験できるプログラムに参加する傾向があり、夏季休暇を有効活用していきたいと考えていることが分かる」との見解を示している。
8月中にキャリア形成活動(インターンシップ・仕事体験など)に合計何日間参加する予定か

理想の就職活動スタイルは「早型・長期」が半数超に

最後に、「理想の就職活動スタイル」について尋ねた結果を見ると、最多となったのは「就職活動を早く始めて、就職先をじっくり決めたい(早型・長期)」で54.4%だった。

同回答の理由に関するフリーコメントには、「自分の将来に関することは、じっくり決めて後悔のないようにしたいから」、「早く始めて内定を取って、安心をしたいのと、自分の納得いく選択ができるよう最後まで頑張りたいから」、「早く始めた方が精神的にゆとりを持ち落ち着いて就職活動することができると考えたため」などの声が挙がったという。同社は、「納得のいく就職活動ができる時間を確保することで、選択肢を吟味し、入社後のミスマッチを減らしたいという意向もあると考えられる」としている。
理想の就職活動スタイル
7月実施の本調査では、前月と比べて「オープンカンパニー・企業主催の教育プログラム」の参加率が単月・累計ともに増加する結果となった。また、夏季休暇中の過ごし方としては「インターンシップ・仕事体験への参加」が最多で、学生のキャリア形成活動への意欲の高さがわかる結果となっている。さらに、理想の就職活動スタイルについては、約9割の学生が「早く始めたい」とし、早期の就活・内定を望んでいる様子がうかがえた。引き続き、26卒生の就活状況を注視していきたい。

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