
現段階でのエントリー社数の中央値は「3社」、今後エントリー予定は「10社」に
夏のインターンシップの時期を前に、26卒生の獲得に向けて精力的に取り組む企業も多いだろう。就活・選考の早期化が著しい昨今においては、企業と就活生の双方にいち早い動きが求められるが、26卒生の夏インターンに関する状況はどのようになっているのだろうか。はじめにワンキャリアが、「夏インターンシップに何社エントリーしたか」と尋ねると、最多となったのは「1~4社」で39.8%となった。以下、「5~9社」(16.7%)、「15社以上」(12.4%)、「10~14社」(8.6%)と続き、1社以上エントリーをしている人の合計は77.5%と8割に迫った。なお、エントリー社数の中央値は「3社」となっている。
また、併せて「今後、夏インターンシップに何社エントリーする予定か」と尋ねた結果、「15社以上」が最多の34%、以下は「10~14社」が25.5%、「5~9社」が25.1%、「1~4社」が12.9%、「0社」が2.6%となり、中央値は「10社」だったという。同社はこの結果を受け、「学生の夏インターンシップへの参加意欲は高いことから、調査後の6月中旬以降からエントリーは本格化し始めている」と推測している。

夏インターンの“参加目的”は「選考優遇」が最多も、昨年と比べて減少
次に同社は、「夏インターンシップへ参加する目的」を尋ねている。すると、「選考優遇をもらうため」が23.9%で最多となり、以下は「仕事内容が自分に向いているかを確かめるため」(20.0%)、「業界理解を進めるため」(17.9%)、「職種理解を進めるため」(15.7%)と続いた。なお、昨年同調査と比較すると、「選考優遇」は約5ポイント減少(昨年28.6%)した一方、「仕事内容が自分に向いているかを確かめるため(知るため)」は約5ポイント上昇(昨年15.1%)しており、同社は「夏インターンシップの段階で自分に向いている仕事を見極めたい学生が増加している」との見解を示している。

エントリーにあたり重視するのは「開催内容」。“興味を惹く内容”が重要に
続いて、「夏インターンシップに関する情報のうち、エントリーする上で重視する情報」を尋ねると、最多となったのは「開催内容が興味を惹く内容であるか」で40.1%、次いで「参加報酬(選考直結・選考優遇あり)」が17.6%となった。前質問では参加目的として“選考優遇”を挙げる学生が多かったものの、エントリーを決めるにあたっては“開催内容”が最も重視される傾向にあるようだ。
「早期選考」のニーズ高く、7割弱が“インターン後の接点”として希望
また、「夏インターンシップに参加して志望度が高まった企業について、どのような形で接点を持ちたいか?」との質問では、「早期選考の案内」が(68.6%)他回答と大きく差をつけて最多となっている。「OB/OG・その他社員・人事とのカジュアル面談」や「選抜制インターンへの招待」、「座談会への招待」といったその他の回答がすべて10%以下だったことから、早期選考のニーズの高さがうかがえる。
参加したい夏インターン形式は「対面」が大多数、複数日開催では9割超に
最後に同社は、「参加予定、もしくは参加したい夏インターンシップの形式」について、「1日開催」と「複数日開催」でそれぞれ尋ねた。すると、1日開催・複数日開催ともに「対面」の支持する声が多く、1日開催では60.9%、複数日開催では91.2%となった。
