株式会社学情は2024年7月22日、2026年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、26卒生)を対象に実施した「給与体系」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2024年6月19日~7月8日で、26卒生707人から回答を得ている。調査結果から、26卒生が「個人の成果に応じて給与が決まる給与体系」についてどのように考えているかが明らかになった。
“個人の成果に応じて給与が決まる給与体系”に26卒生の7割弱が「魅力を感じる」と回答。「成長実感」や「正当な評価」がカギに

26卒生の7割弱が「個人の成果に応じて給与が決まる給与体系」に魅力を感じている

終身雇用が当たり前ではなくなりつつある今、働き手による「主体的なキャリア形成」や「成果に応じた報酬」への関心が高まっているという。そうした中、26卒の学生は企業の「給与体系」についてどのように考えているのだろうか。

はじめに学情は、「『個人の成果に応じて給与が決まる給与体系』は魅力的か?」と尋ねた。すると、「魅力を感じる」が25.3%、「やや魅力を感じる」が43%となり、合計で68.3%となった。程度を問わず、「個人の成果に応じて給与が決まる給与体系」を魅力的と捉える人は7割弱に上るようだ。

また、「魅力を感じる」とした学生のフリーコメントでは、「成果が給与に反映される企業のほうが、モチベーション高く仕事に取り組むことができると思う」、「自分の成長を明確に感じることができそう」、「社員同士が切磋琢磨しやすく、成長性が高い会社だと感じる」といった声が寄せられたという。
『個人の成果に応じて給与が決まる給与体系』は魅力的か?

「年功序列型」と比べても「個人の成果に応じて給与が決まる給与体系」の支持は7割に迫る

続いて同社は、「『個人の成果に応じて給与が決まる給与体系』と『年功序列型の給与体系』はどちらが魅力的か?」と尋ねている。その結果、「どちらかと言えば、個人の成果に応じて給与が決まる給与体系」との回答が41.6%で最多となり、「個人の成果に応じて給与が決まる給与体系」の20.1%と合わせると、61.7%となった。「年功序列型の給与体系」と比べても、「個人の成果に応じて給与が決まる給与体系」が魅力的であるとする学生は7割に迫る結果となった。

また、同回答に対するフリーコメントでは、「成果に応じて正当に評価されないと、社員の能力やスキルが最大限発揮できないと思う」、「転職が当たり前になってきているので、個人の成果を重視した方が良いと感じる」、「成果が給与に反映される会社のほうが、会社全体の生産性が向上すると思う」といった声が挙がった。
『個人の成果に応じて給与が決まる給与体系』と『年功序列型の給与体系』はどちらが魅力的か?
本調査から、7割弱の26卒生が「個人の成果に応じて給与が決まる給与体系」に魅力を感じていることがわかった。また、「年功序列型の給与体系」と比べても「個人の成果に応じて給与が決まる給与体系」を支持する人が7割に迫っていた。近年では“パープル企業”や“ゆるブラック企業”と呼ばれる、「居心地は良いが成長機会がない」ような企業が敬遠される風潮もあるようだ。仕事の成果が評価や給与に反映される給与体系は、26卒採用における有効なアピールポイントになるかもしれない。

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