“初任給の高い企業”は「志望度が上がる」とする26卒生は約9割に
賃上げを求める声も多くなった近年では、優秀人材確保を目的として新卒の初任給を引き上げる企業が増えているだろう。また、一律の初任給でなく職種やスキルに応じた給与制度を導入する企業などもあり、人材確保の観点から“給与面”での様々な工夫が見られている。そうした中、これから就活が始まっていく26卒生は、「初任給」についてどのように考えているのだろうか。はじめに学情は、「初任給の高い企業は志望度が上がるか?」と尋ねた。すると、「志望度が上がる」が46.4%、「やや志望度が上がる」が39.9%となり、程度を問わず「初任給が高い企業は志望度が上がる」との回答は合計で86.3%と9割に迫った。
また、「志望度が上がる」とした学生のフリーコメントでは、「初任給が高いと、賞与や昇給の幅も大きいのではと期待が持てる」、「物価が高騰しているため、少しでも高い方が良い」、「労働条件や業務内容に大きな差がなければ、初任給が高い企業を希望する」といった声が寄せられたという。
8割以上の26卒生が「初任給を重視している」と回答
続いて同社は、「就職において、初任給はどの程度意識しているか?」を尋ねている。その結果、「最優先ではないが重視している」との回答が73%で最多となり、「最も重視している」の8.9%と合わせると、「初任給を重視している」とした学生は81.9%と8割超に上る結果となった。「重視している」とした人のフリーコメントでは、「自分のキャリアのベースとなる給料なので、重視している」という声があったほか、「初任給以上に、その後の昇給イメージが重要だと考えている」、「初任給だけではなく、仕事内容や福利厚生、社内の雰囲気など様々な要素を見て総合的に判断したい」など、初任給に限らずあらゆる要素を複合的に見ている様子も見られた。