8割以上が「26卒採用は難しくなる」と回答
現在まさに活況を見せている25卒採用では、3年次の3月末時点での内定率が5割を超え、早期化の傾向を強めている。採用広報解禁の段階ですでに企業選定を済ませている学生も多いことから、企業の採用部門においては危機感が強まっており、26卒採用ではさらに早期から採用活動に動き出す可能性があるという。そうした中、実際に企業は「26卒採用」おいて、どのように動く予定なのだろうか。はじめに学情は、「2026年卒採用における難易度について、どのように予想しているか」を尋ねた。すると、「難しくなると思う」との回答が58.9%で過半数を超え、最多となった。「やや難しくなると思う」の26.5%と合わせると85.4%になり、実に8割以上の企業が“採用難易度が上がる”と考えているようだ。
また、フリーコメントでは、「難易度が下がることはこの先ないと思う」、「売り手市場の状況が続くと予想している」、「年々母集団の形成が難しくなっている」、「早期化の傾向は強まり、競合他社と学生の取り合いは激しくなると想定している」などの声が挙がったという。
「26卒採用は早期化する」との予想が9割弱に
同社は次に、「2026年卒採用は早期化の傾向が強まると思うか」を尋ねている。すると、「早期化すると思う」が57.3%、「どちらかと言えば早期化すると思う」が30.2%で、合計87.5%と9割弱が「早期化する」と予想していた。フリーコメントでは、「売り手市場は激化しており、多くの企業が広報活動を早期化することが予想される」、「早めに接点を持ち、自社への入社を促す企業が増えている」、「以前参加したイベントで、既に2年生からイベントに参加している学生がいた」などといった声が寄せられている。
26卒の内々定出し開始時期は「2025年1月・2月」が最多。早期選考の意向強まる
最後に同社が、「2026年卒採用における、内々定出しの開始予定時期」を尋ねると、「2025年1月・2月」が20.6%で最多となった。以下は、「2024年11月・12月」が16.9%、「2025年3月」が16.2%と続いている。内々定出しの時期については、「インターンシップ実施後、志望意欲が高いタイミングで内々定出しを行う」、「2025年卒の時よりも早く進めたい」といったコメントが寄せられるなど、企業における早期選考の意向が目立っていた。