6割以上の25卒生が「夏期はリクルートスーツ以外で就活したい」と回答
インターンシップや採用面接など、夏期は学生の就職活動、そして企業の新卒採用活動が活気を見せる時期だ。しかし、過去と比べて猛暑が続く近年において、忙しく動き回るのに「スーツでは暑すぎる」考える就活生も多いだろう。では、実際に就活真っただ中の25卒生、そして採用活動を行う企業の担当者は、“夏期のスーツ着用”についてどう考えているのだろうか。はじめにi-plugが、25卒生に対し「夏期の就活において、リクルートスーツ以外の服で就活をしたいと思うか?」と尋ねると、過半数となる63.9%が「はい」と回答した。昨年同調査の回答結果(67.9%)と比べると4ポイント減少しているものの、依然として“スーツ否定派”の学生が多数であるようだ。
学生が求めるのは“季節に適した楽な格好”か。「オフィスカジュアル」希望が多数に
次に同社は、先の質問で「はい」と回答した人に対し、「その理由」を尋ねた。すると、「季節に適した格好をしたいから」が57.5%で最多となり、次いで「スーツより楽だから」が32.7%となった。この2項目が他に比べて突出している傾向は、昨年同調査においても同様で、近年の学生が就活において“季節に適した格好”や“楽な格好”を求めていることがうかがえる。“リクルートスーツ希望”の理由は「服装を考えるのが面倒」など
また、「リクルートスーツ以外の服で就活をしたいと思うか?」との質問に「いいえ」と答えた人に対し、「その理由」を尋ねている。すると、最多となったのは「服装を考えることが面倒だから」で40.3%、以下は「企業への印象を良くしたいから」が22.2%、「何を着たら良いか分からないから」が21.3%などとなった。“スーツ指定”の企業が半数超。学生の希望とは乖離する結果に
ここから同社は企業を対象に、まず「採用選考(面接)において学生にどのような服装を指定しているか」と尋ねた。すると、「スーツ」が51.9%で最多となり、以下は「特に指定していない」が30.5%、「私服」が11.3%、「オフィスカジュアル」が6.4%と続いた。回答結果を昨年同調査と比較すると、「スーツ」が4.3ポイント減少(56.2%→51.9%)したのに対し、「私服」が3.8ポイント増加(7.5%→11.3%)している。“スーツ着用”を指定する企業は、わずかながら減少しているようだ。ただし、25卒生に対する最初の質問で「リクルートスーツ以外の服で就活をしたい」とした人が6割以上いたことから、いまだ“学生の希望”と“企業の意向”には乖離があることがうかがえる。