株式会社学情は2024年6月6日、2025年卒業予定の大学生・大学院生を対象に実施した「就職活動」に関するアンケートの結果を発表した。調査期間は2024年5月24日~31日で、25卒生から計354件の有効回答を得ている。調査結果から、25卒生の5月末時点における内々定獲得状況などがわかった。
【25卒採用】5月末時点での内定(内々定)率は「81.3%」、理系がより早い傾向。内定者フォロー施策は“対面での懇親会”が最多に

5月末時点での内々定獲得率は81.3%。4月から11.2ポイント増加

新卒採用・就活が早期化する中、時期ごとにおける就活生の内定(内々定)獲得状況も年々変わってきている。企業の新卒採用担当者においては、現在の学生の内々定獲得状況は気になるところだが、25卒生の就活の現状はどうなっているのだろうか。

はじめに学情は、「現在までに内定(内々定)を獲得したか」を尋ねた。すると、「はい」が81.3%となり、5月末時点での内々定獲得率は8割を超えることがわかった。なお、4月末に行った同調査では70.1%だったことから、1ヵ月で11.2ポイント増加しており、伸び率も前月以上となっている。
【25卒採用】5月末時点での内定(内々定)率は「81.3%」、理系がより早い傾向。内定者フォロー施策は“対面での懇親会”が最多に

文理別では理系の方が内々定率が高い傾向に

次に同社は、「現在までに内定(内々定)を獲得したか」との質問の結果について、文系/理系別に比べている。すると、「はい」との回答は文系で78.2%、理系で87.8%となり、理系が9.6ポイント高い結果となった。
【25卒採用】5月末時点での内定(内々定)率は「81.3%」、理系がより早い傾向。内定者フォロー施策は“対面での懇親会”が最多に

25卒生の就活継続状況は?

続いて、「現在、就職活動をしているか」と尋ねている。すると、「就職活動をしている」が53.4%、「内定を獲得し、就活を終了」が45.2%となり、就活を継続している人がやや多い結果となった。前月の調査では「就職活動をしている」との回答は67.8%だったことから、就職活動をしている人は1ヵ月で14.4%減ったようだ。

また、「就職活動をしていない」とした人は1.5%おり、前月調査(1.4%)とほぼ同様の結果となっている。
【25卒採用】5月末時点での内定(内々定)率は「81.3%」、理系がより早い傾向。内定者フォロー施策は“対面での懇親会”が最多に

内定者フォローは「対面での懇親会」が最多

最後に同社は、「内定(内々定)を獲得している」とした人に対し、「内定(内々定)先企業から懇親会などフォロー対応はあったか」を尋ねた。すると、最多となったのは「懇親会(対面)」で50.5%となり、唯一半数を超える回答となった。同回答について、前月調査の38.3%からは12.2ポイント増加している。また、前年同時期の調査では35.5%だったことから、今年は前年と比較しても、内々定者フォローとして対面による懇親会を実施する企業が増えていることがわかる。
【25卒採用】5月末時点での内定(内々定)率は「81.3%」、理系がより早い傾向。内定者フォロー施策は“対面での懇親会”が最多に
本調査では、2024年5月末時点での25卒生の内々定獲得率は81.3%で、4月と比べて11.2ポイント増加していた。文理別で見ると、理系の学生の方がおよそ10ポイント内々定率が高くなっていた。また、内定者フォローとして最も行われているのは「対面での懇親会」で、半数以上が実施していることがわかった。53.4%がいまだ就職活動を継続していることから、今後も25卒生の就活進行状況はチェックしていきたいところだ。

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