就活会議株式会社が運営する就活生向け口コミサイト『就活会議』は、2024年5月31日、「学生が本当に行ってよかったINTERNSHIP 2024」を発表した。同調査は本年で7回目の実施となり、2023年夏季(6~9月)に開催されたサマーインターンシップを対象に、参加した学生による1,815件の体験記をもとに集計されている。
“学生からの評価が高いサマーインターンシップ”上位にランクインした企業は? 「業界理解」や「選考の有利さ」などの観点で評価

6部門ごとに各5企業を上位表彰。総合トップは「株式会社アイシン」に

就活の早期化が進む昨今、大学3年生を対象としたサマーインターンシップを開催する企業は増加している。それに伴って、学生のインターンシップ参加率も上昇していることに加え、25卒からは「採用直結型インターンシップ」が解禁されるなど、本選考を前にしたサマーインターンシップが主流になっている。

こうした中で就活会議は、2024年夏季に開催される26卒向けのサマーインターンシップにおいて、完全対面形式で開催が増加すると予想しているという。その上で同社は、企業がサマーインターンシップの企画および開催をする、あるいは学生がサマーインターンシップに参加するにあたって参考にできるよう調査を実施し、『学生が本当に行ってよかったINTERNSHIP 2024』としてまとめているとのことだ。

『学生が本当に行ってよかったINTERNSHIP 2024』とは
就活生向け口コミサイト『就活会議』に寄せられた、学生によるインターン体験記をもとに、就活生からのサマーインターンシップの評価が高い企業を選定したもの。昨年夏期に実施されたインターンシップを就活生目線に立って評価することで、就活生に有益なインターンシップが増えるための一助となることを目的にしている。

●就活会議:学生が本当に行ってよかったINTERNSHIP 2024


なお、同調査においては、評価されたポイントごとに下記のように部門が分かれている。

●総合評価が高かった部門
└総合的に満足度が非常に高く、その後の就職活動に良い影響があったと評価された企業

●業界理解が深まった部門
└実施企業に対する理解のみならず、その業界全体の理解も深まったと評価された企業

●メンターのコミット部門
└「社員が全力で取り組んでくれた」、「積極的にフィードバックをくれた」等メンターに対する評価が高かった企業

●自己成長につながった部門
└プログラムを通じて、自分自身を大きく成長させることができたと評価された企業

●テーマが興味深かった部門
└実践的・刺激的・独創的などテーマそのものが興味深く、様々な気付きを得たと評価された企業

●選考に有利に働いた部門
└インターンシップに全力で取組み結果を残すことで、本選考も有利に進められると評価された企業


今回、各部門で上位となったのは、以下の企業だ。

【総合評価が高かった部門】
1位 株式会社アイシン
2位 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
3位 KPMG税理士法人
4位 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
5位 大陽日酸株式会社

【業界理解が深まった部門】
1位 キリンホールディングス株式会社
2位 株式会社JSOL
3位 三井住友海上火災保険株式会社
4位 株式会社アイシン
5位 日本放送協会

【メンターのコミット部門】
「社員が全力で取り組んでくれた」「積極的にフィードバックをくれた」等メンターに対する評価が高かった企業
1位 パナソニック株式会社
2位 株式会社アエナ
3位 キリンホールディングス株式会社
4位 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
5位 アクセンチュア株式会社

【自己成長につながった部門】
1位 キリンホールディングス株式会社
2位 株式会社日本M&Aセンターホールディングス
3位 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
4位 ソフトバンク株式会社
5位 株式会社アイシン

【テーマが興味深かった部門】
1位 KPMG税理士法人
2位 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
3位 株式会社阪急交通社
4位 株式会社メンバーズ
5位 ダイキン工業株式会社

【選考に有利に働いた部門】
1位 株式会社ミルボン
2位 PwCコンサルティング合同会社
3位 ソフトバンク株式会社
4位 アクセンチュア株式会社
5位 株式会社アイシン
6部門ごとに各5企業を上位表彰。総合トップは「株式会社アイシン」に
なお、今回の表彰について就活会議は、「実務目線のフィードバック」と「イメージの変化」の2点がポイントであったとしている。

「実務目線のフィードバック」の観点では、学生に対し企業理解が深まるフィードバックを実施した企業がランクインしており、説明会への参加だけでは把握できない実際の業務等についても、学生の理解が深まっている点が高評価につながっているという。

また、上位となった企業の多くに共通する特徴として、インターンシップへの参加前と参加後での「イメージの変化」が挙げられるとのことだ。学生側の参加前のリサーチに対し、インターンシップで企業の方針や事業内容に関する最新の情報を伝えることで、「良い意味でイメージが変わった」との声も多く、志望度の上昇につながっているとの評価がなされている。
インターンシップは、選考前に企業と学生が接し、互いの良さや相性を図るための貴重な機会となる。特に対面実施が増える見通しである26卒向けのサマーインターンシップでは、参加する学生に直接“企業の良さ”を伝えられるかどうかが、その後の採用の明暗を分けるかもしれない。2024年のサマーインターンシップを企画するにあたり、今回表彰された企業の開催内容等をぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

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