【学歴とキャリアの関係】“関係あり”は8割以上。理由には「社会的な信用」や「ステータス」など
日本では終身雇用の形骸化が進み、職務に合う専門性や経験を持つ人材を採用する「ジョブ型雇用」へ移行する企業が増えつつある。就職活動において学歴は、どの程度影響するのだろうか。はじめに同社は、「学歴とキャリアの関係有無」を尋ねた。すると、「関係すると思う」派が80.3%(とても関係すると思う:21%、関係すると思う:27.7%、どちらかといえば関係すると思う:31.6%の計)と8割を超えた。
そこで、学歴がキャリアに関係すると回答した⼈(505名)にその理由を聞いたところ、「社会的な信⽤やステータスが上がるから」(55.4%)が最多だった。以下、「未だ学歴で判断する企業が多いから」(48.7%)、「最終学歴は希望する仕事に影響するから」(36.8%)と続いた。
【学歴が影響する場面】“就活時”が8割超。書類選考での影響が顕著に
続いて同社が「学歴が影響する場面」を聞いたところ、「就活時」が83%(断然就活時:37.4%、就活時:25.9%、どちらかといえば就活時:19.7%の計)と8割におよんだ。同回答者に「実際に影響した場⾯」について具体的に聞いたところ、「書類選考時」(62.2%)が最多となり、以下は「面接時」(24.2%)、「入社後」(22.4%)と続いた。
【学歴社会の価値観】“古いと思う派”は約6割。50代がトップも各年代で半数超が実感
次に同社が「学歴社会の価値観」を尋ねたところ、「古いと思う派」が59.5%(とても古いと思う:10.5%、古いと思う:15.9%、どちらかといえば古いと思う:33.1%の計)と半数を超えた。年代別でみると、「古いと思う派」の50代が最多(63.5%)となり、同回答は40代(61.9%)、30代(58.1%)、20代(56.4%)においても半数を超えた。
【学歴社会の必要性】 “必要だと思う派”は6割超で、年代別にみると20代が最多に
次いで同社は、「学歴社会の必要性」を質問した。すると、「必要だと思う派」が66%(とても必要だと思う:8.2%、必要だと思う:19.2%、どちらかといえば必要だと思う:38.6%の計)で6割以上となった。年代別では、20代の「必要だと思う派」(73.9%)が最も多かった。また、30代(68.8%)、40代(59.5%)、50代(57.3%)においても、必要派の回答は半数に達した。
【学歴社会への賛否】“賛成派”は6割以上。「業界/職種への適応力の判断材料」との声も
最後に同社が「学歴社会への賛否」を尋ねたところ、「賛成派」が66.9%(とても賛成:12.2%、賛成:12.9%、どちらかといえば賛成:41.8%の計)と6割を超えた。学歴社会に賛成とした421人にその理由を聞くと、「業界/職種への適応⼒の判断材料になるから」(47.3%)が最多となり、以下、「自分が学歴のためにがんばった経験があるから」(39%)、「若⼿の活躍機会になるから」(22.1%)と続いた。
また、反対派の回答としては、「学歴がなくても優秀な人はいるので、学歴社会には反対である」、「学歴と仕事でのスキルは少し異なると思うので、学歴社会になることには賛成できない」といった声が寄せられたという。