25卒採用はさらに早期化へ。約半数が「広報解禁日より前に内定出し」を予定
株式会社ジェイックは、「25卒採用活動に関するアンケート」の結果を発表した。まずは上場および非上場企業の人事責任者・担当者133名を対象に、「内々定を含む内定出しの開始(予定)時期」を尋ねた。すると、「2023年5月以前」が3%、「2023年6月~9月」が5.3%、「2023年10月~12月」が15.8%、「2024年1月~2月」が24.1%で、採用広報が解禁となる2024年3月より前に「内定出しを開始する」とした企業は、合計48.2%と半数に迫った。また、「25卒のインターンシップ開始時期」を尋ねたところ、「実施予定」とした企業は7割に達し、そのうち「2023年6月~9月に開始予定」が約6割で最も多かったという。そこで、「インターンシップの参加に際して、『選考』を実施しているか」を尋ねると、「全インターンシップで実施予定」、または「一部のインターンシップで実施予定」とした企業は合わせて4割に迫ったとのことだ。
25卒採用はさらに早期化、約半数の企業が「広報解禁日より前に内定出し予定」。採用直結型インターンシップの導入も進む
学生の97%が「秋冬インターン」への参加意向を示す。“本選考での優遇”に期待か
株式会社ワンキャリアは、「【25卒】就職活動に関するアンケート」の結果を発表した。はじめに同社は、25卒生378名を対象に「どのような形式のインターンシップに参加したいか」を尋ねた。その結果、「完全対面」が半数に迫り、以下、「オンラインと対面」のハイブリッド」、「完全オンライン」と続いた。「対面」を希望する学生からは、「社風を肌で感じられるから」など、職場の“リアル”を求める声が多く聞かれたという。また、「秋や冬のインターンシップに参加したいか」を尋ねたところ、「参加したい」とした学生は97%におよんだ。そこで、「秋・冬インターンシップに期待すること」を尋ねたところ、「応募企業の本選考の優遇を獲得する」が最も多かった。以下、「選考練習」、「仕事内容が自分に向いているか知る」と続き、本選考へのメリットを見越して、秋・冬インターンシップへの参加意向を示す学生が多いことがうかがえる。
25卒生の【97%】が「秋冬インターン」への参加意向あり。“本選考での優遇”を期待し約半数が「完全対面」での開催を望む
9月時点で「内定済み」は4%と、採用早期化の流れが顕著に
ポート株式会社は、「インターンに関するアンケート」の結果を発表した。まず同社は、25卒生260名を対象に「インターンシップの参加目的」を尋ねた。夏インターンでは「企業理解のため」が8割を超えて最多となったものの、秋冬インターンでは「本選考への優遇を得るため」が9割を超えて最も多かった。夏インターンの参加目的として上位にあがっていた「企業理解」、「業界理解」といった項目は秋冬インターンでは減少しており、インターンの時期によって参加目的に違いがあると予測される。さらに、「調査時点(2023年9月)で最も進行している企業の本選考進行状況」を尋ねた。すると、「まだ受けていない」が71%で最も多かったのに対して、「内定が出た」との回答はすでに4%あった。「エントリーをした」、「エントリーシートを提出した」、「面接をした」の回答も合わせると、全体の約3割が本選考に向けた活動を開始しており、就職活動の早期化がうかがえる結果となった。
【25卒就活実態調査】すでに4%が「内定済み」で採用早期化が顕著に。秋冬インターンの参加目的は「本選考の優遇獲得」が最多
新卒初任給は「20万円台後半」を望む声が多数。“初任給の高さ”は「志望度」に好影響か
株式会社学情は、「初任給」に関する調査結果を発表した。はじめに、2025年3月修了の大学院生を含む25卒生373名を対象に、「初任給を引き上げる企業や、専門性や能力に応じて初任給を設定する企業は、志望度が上がるか」を尋ねた。その結果、少なくとも「志望度が上がる」とした学生は9割を超えた。また、「初任給が高い企業は志望度が上がるか」を尋ねたところ、「上がる」との回答は8割にのぼった。自由回答には、「初任給が高い企業は若手のうちからチャンスがあると思う」、「初任給が高い企業のほうがモチベーション高く働けそう」などの声が寄せられたという。
そこで、「初任給はどの程度が適正だと思うか」を尋ねると、「月収20~24万円」(45.6%)が最も多かった。次位に続く「月収25~29万円」(38.1%)と合わせると、8割を超える学生が「月収20万円台」を適正額と考えていることが明らかとなった。
新卒初任給「20万円台後半」希望の学生が増加。“初任給の高さ”で「志望度が上がる」とする25卒生は8割超に
【夏インターン】好印象な企業は「社員や社風」が魅力に
株式会社Synergy Careerは、「25卒の夏インターン」に関する調査結果を発表した。まずは、同社が運営する就活情報サイトの利用者110名を対象に、「夏インターンに参加後、印象が上がった企業の要素」を尋ねた。すると、「人事や社員が明るい」(66.4%)、「雰囲気が和やか」(57.3%)、「対応が丁寧だった」(49.1%)が上位にあがった。「社員」や「社風」が魅力的であるかは、企業の印象に大きく影響がありそうだ。対して、「夏インターンで志望度が下がった企業の要素」を尋ねたところ、「会社のよい面しか話さなかった」が最も多かった。以下、「説明がわかりにくかった」、「社員の態度が悪かった、人柄がよくない」が続いた。就活生は「よい面しか話さない企業」に対して不信感を抱くことうかがえる。これらから、「社風」や「人柄」といった基本的な関わりが企業の印象を左右するといえるだろう。
【25卒採用】夏インターンで好印象だったのは“社員や社風が魅力的”な企業。志望度が下がった企業の特徴は?