【20代経験者採用】若手人材は“入社時期”や“ターゲット”の明確さがカギに
株式会社学情は、「20代の仕事観や働く意識をひも解くためのアンケート」から、「魅力を感じる募集形式」に関する調査結果を発表した。まずは、同社が運営する転職支援サイトの来訪者である20代の社会人363名を対象に、「入社時期が明確な募集は魅力を感じるか」を尋ねた。すると、「魅力を感じる」との回答は、6割を超えることがわかった。また、「『第二新卒採用』など20代がターゲットであることを明確にした募集は魅力に感じるか」を尋ねたところ、「魅力を感じる」とした人は8割以上いることが明らかとなった。自由回答には、「採用対象になるかがわかりやすい」、「積極的に若手採用を実施していることがわかる」などの声が聞かれたという。
ほかにも、「『幹部候補採用』など幹部候補として育成するキャリアパスがある募集に魅力を感じるか」を尋ねると、「魅力を感じる」との回答は4割に迫ったとのことだ。
約4割が職場の“ゆるさ“を実感。「ルーティン業務」や「評価」に不満か
株式会社学情は、「ゆるい職場」に関する調査結果を発表した。20代の社会人297名を対象に、「自身の職場が『ゆるい』と感じることはあるか」を尋ねた。その結果、「ゆるい」と感じている人は39.4%と、4割に迫ることがわかった。ゆるいと感じる人からの自由回答では、「ルーティン業務ばかりで、なかなか成長できないと感じる」、「数字へのコミットが重視されておらず、成果を上げても上げなくても評価が変わらない」などの声が寄せられたという。また、「どのような点で、職場が『ゆるい』と感じるか」を尋ねたところ、「上司からの指導がない」が最も多かった。以下、「雑用が多い」、「責任ある仕事を任されない」と続き、上司との関わりや業務内容に関して「ゆるさ」を感じている20代が多いことがうかがえる。
“ゆるブラック”企業に対する20代の本音は? 約4割が職場の「ゆるさ」を実感、「ルーティン業務」などに不満も
約7割が「出産」や「結婚」は“個人の自由”と考える。世代による職業観・結婚観の違いとは
株式会社電通は、「仕事・結婚・子育てに関する意識調査2023」の結果を発表した。本調査は、15~62歳の2,000名を「Z世代」・「ミレニアル世代」・「X世代以上」の3世代に分けて分析を行っている。まず同社が、「『結婚』と『出産』について、するかしないかは個人の自由だと思うか」を尋ねた。すると、いずれも約7割が肯定的であることがわかった。しかし、X世代以上の数値が最も低く、Z世代とミレニアル世代とは差が開いた。また、「20~30代のときの就職に関する考え方」について、「転職は自分の人生をよくするための手段か」を尋ねると、肯定を示す回答は半数に迫った。世代別に見ると「Z世代」が最も多く、若い世代ほど転職に肯定的であることが明らかとなった。ほかにも、Z世代では、「当面の間生計が立てられれば、非正規雇用でもよい」、「産休・育休制度が整備された職場がよい」と考える人が多いこともわかった。
Z世代、ミレニアル世代…世代により職業観・結婚観は異なる? 「結婚」や「出産」の選択を“個人の自由”と考える人が約7割に
【新卒初任給】「20万円台後半」を希望する学生が増加。初任給は「志望度」にも影響か
株式会社学情は、「初任給」に関する調査結果を発表した。はじめに25卒生373名を対象に、「初任給が高い企業は、志望度が上がるか」を尋ねた。すると、「上がる」との回答は9割近くにおよんだ。自由回答には、「初任給が高い企業は若手のうちからチャンスがあると思う」などの声が寄せられたという。そこで、「初任給はどの程度が適正だと思うか」を尋ねたところ、「月収20~24万円」が(45.6%)と最も多かった。次位には「月収25~29万円」(38.1%)が続き、合わせると8割以上の学生が「月収20万円台」を適正額と考えていることがわかった。
また、24卒生を対象に実施した2022年度調査と比較すると、「月収20~24万円」との回答は減少し、「月収25~29万円」との回答は増加していた。これを受け、初任給を引き上げる企業の増加や物価の高騰を背景に、学生が適正だと感じる初任給の金額は上昇傾向にあると推測できる。
新卒初任給「20万円台後半」希望の学生が増加。“初任給の高さ”で「志望度が上がる」とする25卒生は8割超に
【1年目新入社員】すでに約3割が「転職や独立」を想定
一般社団法人日本能率協会は、「2023年度新入社員意識調査」の結果を発表した。本調査は2023年度の新入社員675名を対象に得た回答を、最終学歴について高校卒業者を「高校卒群」、その他を「高校卒外群」と分けてまとめている。まず同社は、「仕事をしていく上での抵抗感」を尋ねた。すると、「上司や先輩からの指示があいまいでも質問しないでとりあえず作業を進める」の項目は、「抵抗感がある」との回答が8割を超えた。
また、「自身の仕事・働き方に対する考え方」を尋ねたところ、「機会があれば転職・独立したい」との回答は3割にのぼった。最終学歴別に見ると、「高校卒外群」が34%、「高校卒群」が20.6%と、高校卒群よりも高校卒外群のほうが転職や独立を考える人が多いことがわかった。さらに、「転職を考えるシチュエーション」を尋ねると、「会社の将来性が見込めなくなったら」との回答が最も多かったという。
“1年目新入社員”の約3割が「転職や独立」を想定している? 23卒意識調査を性別および学歴別に傾向分析