HRプロの人事トレンドニュースでは先週、「テレワークトップランナー2023・総務大臣賞」の受賞企業公表のほか、「2023年冬のボーナスと転職」や「新卒の希望年収額」、「リモートワーク・テレワークの実態」、「選考辞退・内定承諾」の調査結果といったニュースをお伝えしてきました。12月11日(月)~15日(金)のHR関連ニュースを以下でご覧ください。
【HRニュースまとめ】12月11日~15日|「テレワークトップランナー2023」、「ボーナスと転職」、「選考辞退・内定承諾」 ほか

総務省が「テレワークトップランナー2023・総務大臣賞」を公表

総務省が「テレワークトップランナー2023・総務大臣賞」を公表
総務省は2023年10月31日、「テレワークトップランナー2023・総務大臣賞」を公表した。「テレワークトップランナー2023」は、総務省がテレワークの普及促進に向け、テレワーク導入・活用に関して十分な実績や優れた取り組みを実施している企業・団体の中から優れた20団体を選出した。さらに、特に模範すべき優れた取り組みをしている団体には、「テレワークトップランナー2023 総務大臣賞」が贈られた。

審査は外部有識者による審査会によって行われ、今回の「テレワークトップランナー2023 総務大臣賞」には、「アフラック生命保険株式会社」などの6団体が選出された。アフラックでは、女性の仕事と家庭の両立や、キャリア形成に寄与する取り組みを実施しているという。

同省では、今後もテレワークの普及促進のために、先行事例の収集や表彰を行い、テレワークの導入および活用をより促進していくとしている。

6割以上が「賞与額」を理由に転職経験あり。ボーナスの支給が離職や転職を左右か

6割以上が「賞与額」を理由に転職経験あり。ボーナスの支給が離職や転職を左右か
株式会社マイナビは、「2023年冬のボーナスと転職に関する調査」の結果を発表した。正社員勤務の20~50代男女のうち、2023年10月の転職活動者、または今後3ヵ月以内の転職活動予定者1,318名を対象に、「『賞与が少ないこと』を理由に転職をしたことがあるか」を尋ねた。すると、「転職をしたことがある」との回答は62.5%と、6割を超えた。

また、「自分の仕事に見合う理想の賞与額」を尋ねたところ、全体平均は「89.2万円」、部長クラスは「193.4万円」、課長クラスは「132.7万円」となった。対して、同社が「今年想定している冬の賞与額」を尋ねると、全体平均は「46.2万円」だった。自分の仕事に見合う理想の賞与額(平均89.2万円)と比較すると、大きく乖離していることがわかった。

さらに、「賞与額が想定を下回ったときに転職意欲が高まるか」を調査すると、約7割が「高まる」と回答した。

【新卒の年収】25卒の4割以上が「400万円以上」を希望。企業の提示とは大きく乖離か

【新卒の年収】25卒の4割以上が「400万円以上」を希望。企業の提示とは大きく乖離か
株式会社i-plugは、「希望年収学に関するアンケート」の結果を発表した。まず同社が25卒生658名を対象に、「新卒配属1年目に希望する年間の給与額(額面)」を尋ねると、「300~399万円」が39.4%で最も多かった。以下、「400~499万円」26%、「500~599万円」が7.9%と続き、400万円以上の年収を希望する学生は43.7%と、24卒生を対象とした2022年の同調査と比較して、約12ポイント増加していることがわかった。

対して、新卒採用を実施する企業322社を対象に、「25卒の新卒入社へ提示している平均の年間給与額(額面)」を尋ねたところ、「300~399万円」が約6割で最多となった。しかし、25卒生の4割以上が希望する「400万円以上」とした企業はわずかに8.7%と1割に満たず、学生の希望と企業の提示額には大きなギャップが生じていることが明らかとなった。

アフターコロナでも「リモートワークを継続」の企業は約6割に

アフターコロナでも「リモートワークを継続」の企業は約6割に
パーソルキャリア株式会社は、同社運営の転職サービスにおいて実施した「リモートワーク・テレワークの実態調査」の結果を発表した。はじめに22~59歳の正社員15,000名を対象に、「勤務先でリモートワークが認められているか」を尋ねた。その結果、「制度上、期間限定で認められたことはあるが直近3ヵ月は認められていない」との回答が7.2%あった。そこで、「認められなくなったタイミング」を尋ねたところ、新型コロナの5類移行後」との回答が2割と、新型コロナの5類移行をきっかけにリモートワークから出社に切り替えた企業があるとわかった。

また、「リモートワークが認められている」とした回答者を対象に、「今後も継続するか」を尋ねたところ、約6割が「継続する」と回答していることが明らかとなった。あわせて「希望する勤務スタイル」を尋ねると、「ハイブリッドワーク」と「リモートワーク」の合計は6割以上だったという。アフターコロナでも「リモートワークができる働き方」を望んでいる人は多いようだ。

【24卒の辞退理由】選考・内定など就活フェーズごとの辞退理由とは

【24卒の辞退理由】選考・内定など就活フェーズごとの辞退理由とは
株式会社インタツアーは、「選考辞退・内定承諾についての調査」の結果を発表した。24卒生のうち、文系学生7,893名・理系学生980名の計8,873名を対象に、就活中のどのフェーズで辞退が起きているかを調査した。その結果、「説明会後」の段階で選考を辞退した人は7割を超えた。

うち、「1次選考後、選考を辞退したことがある」とした約4割を対象にその理由を尋ねたところ、「自分が働くイメージができなかった」が4割を超え最も多かった。さらに、「最終選考後、選考を辞退したことがある」とした学生は3割弱で、辞退理由は「志望度の高い企業から内定をもらった」が最も多かったという。

また、「内定後に内定を辞退したことがある」とした学生は半数を超え、辞退理由も「本命企業ではなかった」との回答が最も多かった。このことから、複数の内定を獲得したうえで取捨選択を行っている学生もいることが示唆された。

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