社員が自由にワーケーションを企画・参加できる制度設計に
NTTデータ経営研究所はこれまで、新型コロナウイルス感染症拡大を契機に在宅勤務を優先する働き方に移行させてきた。現在では自宅に限らず、サテライトオフィスなどを含めたリモートワークが全社員に定着しているという。一方で、同社が2021年に実施した社員満足度調査では、新型コロナ流行前(2019年)との比較で、「知の交流」、「ビジョンの共有」といった項目で満足度低下が確認され、社員間のコミュニケーション不足が課題となっていたという。こうした状況を受け同社は、社員のリモートワークと心身の健康の両立および業務への好影響を獲得することを目的に、新たなワーケーション制度「ON/OFFiceTM」を導入した。「ON/OFFiceTM」は、会社が滞在場所やワーケーションの形態を指定せず、社員が自ら参加したいワーケーションを自由に企画・応募できることを特徴とした制度だ。形態を指定しないのは、より多くの社員に制度を利用してほしいという考えに加え、滞在場所の選定や交渉、企画を組み立てる過程を通じ、社員の企画力を醸成したいという同社の狙いがあるという。制度の概要は下記の通り。
●概要
会社が滞在場所やワーケーション形態を指定せず、社員がワーケーションの発想および企画をし、応募できる。企画の目的に対し企画内容の合致度を審査の上、認められた企画を実施する
●参加人数
所属組織や職種を問わず、4人以上の社員が集まれば誰でも参加可能
●ワーケーション期間
最大1週間
●費用負担
企画内容の審査で認められた企画には、宿泊費・交通費の実費を会社側が補助