
「働き方の満足度」や「働きやすい環境整備」の面で男女の温度差が顕著に
女性が活躍する社会の実現を目指した「女性活躍推進法」の適用範囲が2022年4月以降拡大するが、“女性の働きやすさ”は以前よりも向上しているのだろうか。まずライボは、男女別に「働き方の満足度」について質問している。すると、全体の59.2%が「満足」(「とても満足」と「やや満足」の合計)と回答しているが、性別ごとでは回答に差がみられる結果となった。
男性では、「とても満足している」が28.8%、「やや満足している」が36.1%だった一方、女性は「とても満足している」が14.8%、「やや満足している」が38.3%となり、合算すると男性を11.8ポイント下回った。特に「とても満足している」の回答は、男女間の差が14ポイントとなり、「働き方の満足度」における男女間での温度差が明らかになった。


職場で「不利」と感じる女性が多数。“女性のキャリア支援”の課題とは
同社は、現在の職場で「不利だと感じた経験の有無」についても質問している。すると、「ある」と回答した男性が19.3%だったのに対し、女性は40.3%となり、男女間で2倍以上の差が生じる結果になった。
女性はライフステージの変化により、職場での働き方を変えざるを得ない場面に遭遇することがある。本調査から、女性においては「ライフステージの変化に応じたキャリア構築」に大きな課題があることが浮き彫りになったと言えるだろう。

「出世願望」にも男女間の差が。“不利”な職場環境が影響か
同調査では「出世願望の有無」についても尋ねている。この質問に対する、「とてもある」との回答を男女別にみると、男性が36.4%であるのに対し、女性は22.1%にとどまり、「出世願望」についても男女差があることがうかがえる結果となった。先の質問で、「キャリアビジョンが描きにくい」と感じる女性が多いことが、出世願望にも影響を及ぼしていると考えられる。