「請求書のため出社」は非経理部門でも8割を超える
通常、企業内では多くの請求書を扱っているが、請求書の受け取りや内容確認、支払い承認などの請求書関連業務は、テレワーク推進によりどのような影響があるのだろうか。はじめに、非経理・財務部門のビジネスパーソンに「請求関連業務を行うために出社する必要はあるか」を尋ねた。すると、「ある」が82.5%と、8割以上が請求書対応のために出社を強いられていることが判明。業務負担は経理部門以外のビジネスパーソンにもおよんでいることが明らかとなった。
9割が受け取る請求書の「半数以上が紙」と回答。発行形式は取引先に依存
続いて、「受け取っている請求書の形式(フォーマット)」を尋ねると、「ほぼ全てが紙」という回答が60.6%と最も多い結果に。以下、「全体のうち約4分の3が紙、残りがPDFなどの電子形式」が18.8%、「紙と電子形式の割合がほぼ同じ」が10.9%と続く。これらの回答をした人の合計は90.3%となり、大部分が「請求書の半数以上」を紙で受け取っていることがわかった。1枚の請求書処理に約52分。1ヵ月で扱うのは平均96枚
請求対応業務は、受け取りから申請や保管までさまざまな工程に分かれている。そこで、「それぞれの業務にかかる時間」を尋ねた。すると、1枚の請求書を「受け取ってから保管するまで」に費やす時間の総計は「平均して約52分」であるとわかった。また、調査によると、企業1社が1ヵ月間に受領する請求書の枚数は「平均96.08枚」だった。これらの数値から、企業は平均して毎月約5,000分(約83時間)も請求書処理に時間を要していることになる。