自社のAI導入率は2.5割程度
上場企業に勤務する管理職は、AI導入に対して課題感や必要性を感じているのだろうか。はじめに、「勤務先でのAI導入状況」を尋ねた。その結果、「すでに導入している」が25.6%、「3年以内に導入予定」が27%と、半数以上の52.6%が「導入済み」または「導入予定」であることがわかった。3割超がAI導入をリードできる人財、扱える人財の不足に課題感あり
次に、「AI導入にあたり、直面している課題」を尋ねた。すると、「導入をリードできる人財がいない」が33%と最も多い結果に。以下、「AIを扱える人財がいない」が30.9%、「AIに学習させるデータがない・整備されていない」が22.5%と続いた。AI導入において、「率先して進められる人財がいない」ことや「導入環境の整備が進んでいない」といった課題があることが判明した。「国際競争力の維持」や「利便性の向上」のためAIは不可欠か
続いて、項目別に「日本社会の課題に対するAI導入の必要性」を尋ねた。その結果、「日本の国際競争力維持」の項目に対しては、「とても必要」が35%、「まあ必要」が37.3%となり、合計72.3%が「国際競争力の強化にAI導入が必要」だと感じていることがわかった。また、最も必要性が高いと示されたのは「利便性向上」の項目で、「とても必要」(28.6%)と「まあ必要」(45.3%)を合わせると7割を超え、73.9%という結果に。生活の中でもAIが活用されるようになった昨今、その利便性を実感した上で活かしていきたい、と考えるビジネスパーソンが多いといえるだろう。