事業承継を支援し、サービス強化とともに地方創生へ
現在、リタイア時期を間近に控えた中小企業経営者は多いとされているが、その中でも後継者の不在に悩みを抱える企業は多数におよび、大きな社会問題となっている。SBI証券は、この事業承継問題をM&Aの観点から解決すべく、2018年7月より「地方事業承継室」を創設。全国の事業承継問題に対して、専門的なサービスを提供してきた。また、SBIホールディングス株式会社は、2020年11月に仙台銀行の親会社である株式会社じもとホールディングスと資本業務提携を締結。中長期的な観点により、同社および仙台銀行の収益力強化と、それにともなう企業価値向上について取り組みを開始した。
同社は仙台銀行を通じて、同行の法人顧客に事象承継やM&A支援を行うことで、サービスの向上を図る。それとともに、宮城県下の法人顧客に対する事業承継やM&A支援体制の強化を促し、地方創生への貢献を目指していくという。
後継者不足が社会問題となったいま、より適切な人材に今後の企業を任せたいと考える経営者は多いだろう。本提携のように、専門家の力添えに頼ることもひとつの策かもしれない。