いま感謝を伝えたいのは「上司」が最多
企業で働くビジネスパーソンは、職場において日頃から感謝を伝えられているのだろうか。はじめに、職場で「いま、誰に最も感謝を伝えたいか」を尋ねた。すると、「上司」が32.9%、「先輩」が20.4%と、「目上の人」に感謝を伝えたいとするビジネスパーソンが半数以上におよんだ。任・係長クラス」が32.2%と30%前後なのに対し、「課長・部長クラス」では12.8%にとどまった。
約9割は「感謝を伝えている」と回答。「伝える頻度」は「伝えられる頻度」に比例か
次に、「日頃、職場の人に感謝を伝えているか」と尋ねた。その結果、「日々伝えている」が34.5%、「たまに伝えている」が51.7%と、約9割にのぼる86.2%が日頃から感謝を伝えていることがわかった。一方、「感謝を全く伝えていない」回答者からは、自分も職場の人から「感謝を全く伝えられていない」との回答が68.4%におよんだ。このことから、自ら謝意を伝えることが、相手との良好なコミュニケーションのきっかけになることが示唆されている。
感謝を伝えられている人ほど仕事の充実度は高い傾向に
最後に、「仕事や組織へのポジティブな印象」を問う6項目の中から、自身に合うものを複数回答で尋ねた。当てはまる項目の数と、仕事への充実度は比例すると考えられる。結果、「社内で自分の考えや意見を気軽に伝えることができる」は52.7%が当てはまると回答。以下、「新しい仕事・業務に挑戦してみたい」が42.7%、「仕事を通じて成長していると感じている」が41.9%と続いた。一方、「いずれも当てはまらない」との回答も7.5%あり、仕事に対しポジティブな印象を持てずにいるビジネスパーソンも少なからずいることが判明した。
一方、「全く感謝を伝えられていない」という人は、該当数「6個」が0%、「5個」が6.7%、「4個」が4.4%、「3個」が8.9%と、3個~6個該当した人は合計20%にとどまった。また、「0個」との回答も20%あることから、「感謝されること」と「仕事の充実度」には、関連性があると推測される。