Withコロナ環境でも根強い「共創スペース」のニーズ
コワーキングスペース「avex EYE」は、エイベックス社員や共創パートナー同士のコラボレーションによる「シナジー創出」、「スタートアップやクリエイターの支援」を目的に設立。しかし、新型コロナウイルス感染拡大を受け、2020年3月下旬より一時的に利用を停止していた。Withコロナ環境でも共創スペースのニーズは根強く、安心かつ安全に利用できる場としての環境整備が急務となっていた。そこで、感染症対策を強化しながら、カメラ映像からリアルタイムに混雑状況を把握できる「COTOHA Takumi Eyes(R)混雑度可視化技術」を用いることに決定した。
AIを活用して混雑状況を可視化
本技術は、NTT Comが「COTOHA Takumi Eyes(R)」の人物抽出技術をベースに機能拡張をしたものであり、施設内に設置した複数台のカメラ映像をリアルタイムにAIが解析。出入りの人数測定による滞在人数の可視化や、エリア別混雑度の可視化を行うことで、施設の混雑状況が把握できる仕組みだ。実際の環境で実験することにより、有効性の検証や必要機能の見極めをし、技術の持続的な改善に努めるとしている。さらに、今後、社員やプロジェクトメンバーがオフィス内のどこにいるのかを可視化する「在室者マッチング」やデジタルの名刺を交換する「電子名刺交換」の導入も検討。コミュニケーションの強化を図りながら、Withコロナ/Afterコロナ環境に対応したニューノーマルなコワーキングスペースの実現を目指すという。
コロナ禍で「新しい生活様式」が求められるいま、企業には勤務形態の柔軟性やオフィスのあり方が問われている。ニューノーマル時代への変化に伴い、AI技術の駆使を視野に入れたオフィス環境づくりも必要なのかもしれない。